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中学生のキャリアプランに驚く

 以前教育委員会に依頼されて、中学校で「将来の夢、仕事」、「社会の仕組み」というようなテーマで特別授業をしました。元々は、中学生の職業体験ということで、地元企業に1週間程度体験学習に行くための事前学習の一環です。

 

 その中では、基本的な社会のルール、例えば、

・挨拶はきちんとしましょう

・時間を作って面倒見てくれることに感謝しましょう

・事故や怪我には細心の注意を払いましょう

といったことなどを社会の大変さや仕事の楽しさと共に話しました。

 

 また、将来のキャリアの考え方についても、もちろん、中学生向けですからそれなりに噛み砕いてですが説明をしました。例えば、今やっておかなければならないことをやり洩らさないようにしましょうといったことです(学校の先生になりたいのあれば、教員免許取得に必要な条件は必ず満たしましょうなど)。

 そのほかにも、将来やりたいことが決まっていないなら、まずは色々なことを経験するチャンスを作ることが重要だと言ったことも話しました。何もしない、何にも属さない、ある意味プータロ―が許されないのであれば、考える時間を作る、選択肢の存在を知るために進学するというのも一つの方法ということも話したと思います。

 

 そんな中で、中学生たちに将来の夢を聞くということもしました。中学生らしい夢を言う子もいれば、まだ何も考えていないという生徒も少なくありませんでした。しかし、一方で大変驚かされる生徒さんもいました。

 

 ある男の子は、両親が食堂を営んでいて、その料理も好きだし、自分たちのために一生懸命働いている両親を助けたいから料理人の道に進みたいと言いました。それだけであれば、良くある話なのですが、この生徒さんはもっと具体的にプランを考えていました。

 やはりどこかに修行に行った方が良いと考えている。しかし、何の当てもなければ思うような修行ができない。そこで、三重県にある全寮制の料理専門の高校(以前、高校生レストランというドラマの舞台になった学校です)を目指しているというのです。そこであれば、いろんな凄い先輩たちがいるからそういう人を頼ることができると言います。そこで基礎を学ぶとともに、繋がりを作って、将来の夢を実現するということを明確にイメージしているのですから、中学生とは思えないしっかりさです。

 

 また、ある女の子は、カラーコーディネーターの資格と取りたいから、そちら方面の専門学校に行くと言いました。私はてっきり女の子らしくデザイナー志望なのかなと思ったのですが、良く話を聞くと違いました。彼女は花屋さんになりたいとのことでした。「ん?」と思って、それでどうしてカラーコーディネーターなのかと聞くと、ブーケやフラワーアレンジメントを作る時に色彩感覚が非常に重要なので、カラーコーディネーターの知識が役に立つと思って、まずはその知識を得たいと思っているというのです。とても中学生、1、2年前にはランドセルを背負っていたとは思えないしっかりした将来設計です。

 

 他にもたくさん話を聞きましたが、多くの生徒さんに驚かされました。そして、果たして、自分が中学生の時にこんな風に考えていただろうかと考え込んでしまいました。大学でも講義をしていますが、両者比べると、どこでこんなに劣化してしまったんだろうと頭を抱え込みました。

 

 改めて、子供たちは大人が考える以上にいろんなことを考えています。私たちもそれに負けないようにしないといけないと改めて思った次第です。