JRLテックログ

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企業のキャッチスローガン

 CSRの一環という意味も含めて、様々なキャッチフレーズ、スローガンを決めて公表している企業がたくさんあります。例えば、

 inspire the next(日立HPより)

 the power of dreams(ホンダHPより)

 inovation by chemistry東レHPより)

 

 また、皆さんの会社でもこれらのような半永年的なものだけでなく、年度ごとに目標やスローガンを決めて、廊下などにポスターとして貼り出したりしているのではないでしょうか。例えば、「挨拶をしよう」といったものもあれば、「誠実」という所もありました。

 

 どれも共通しているのは、実現したいこと、実行したいことです。ここでちょっと(かなり)ひねくれた見方をして、これらを裏返すとどれも今現在において実現できていないことであると言えます。すでに十分できていればわざわざスローガンにする必要はないでしょう。

 

 キャッチフレーズやスローガンは天井知らずと言いますか、未来と言いますか、際限は無いような内容なのでそういうものということで分かりやすいと思います。一方で毎年決めるような、もっと身近な今年の目標のようなものはちょっと性格が違ってきます。

 

 実は、「誠実」というスローガンはあるクライアントを訪問した時に正門のところに貼ってあったポスターに書かれていたものです。当然、社内のいたるところ貼られています。最初に見た時は特に何も感じなかったのですが、担当の方とお話をするうちに、「このポスターどう感じますか?」と聞かれて私は怪訝な顔をしてしまいました。その方曰く、どういうことかというと、実はこのスローガンは今年で3年目なんです、ということでした。すなわち、3年かかっても自分たちでも誠実になれたと思えないのですから情けないです、と仰いました。言われてみてなるほどと思いました。こんな見方もあるんだなと。

 もちろん、より高みを目指して継続しているということもあるでしょう。しかし、こんな見方もあるということです。目標やスローガンは、的を射ていれば大きな効果を発揮しますが、一歩間違うと大怪我をするかも知れません。皆さんも会社でも安易に決めることの内容にされるのが良いかと。

 

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