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フェーズごとの必要な人材の変化(人材多様性が必要な理由)

 人材には様々な種類があり、意外と面白い名前が付いています。「星型人材」、「T字型人材」、「櫛型人材」などです。星型人材は、何かしらとがった部分を持っている人材、T字型人材は浅いが広い知識や経験と一つの深い専門分野を持っている人材、そして、櫛型人材とはT字型人材の進化形で複数の深い専門分野を持っている人材です。

 

 コンサルティングをしていると、これら様々な人材の中でどの人材が一番良い人材か、というような質問を受けることがあります。非常に難しい質問なのですが、結論から言うとどの人材も完璧ではなく、一長一短があります。例えば、星形で表現されるとがった人材は、尖り方に偏りや過剰な面があると、組織の中で浮いてしまう、または、組織を壊してしまうという問題があります。また、櫛型人材は一見完璧そうではありますが、ある意味何でもできるので、何にでも首を突っ込んで中途半端に終わってしまうということがあります。いわゆる、器用貧乏、何でもできるは何もできない、という状態です。

 

 このように、人材というのは難しく、最初のどの人材が一番良いですか、という質問に敢えて答えるなら、「ケースバイケース」、すなわち、フェーズ(置かれている状況)ごとに最適な人材、必要な人材は異なるということになります。

 

 例えば、ベンチャーの立ち上げのようなアーリーステージでは知識や経験も必要ですが、何が何でもやり遂げるというパワーとバイタリティーを持った人材が必要です。いわゆる、起業家、アントレプレナーと呼ばれる人達のような人材です。これに対して、少しフェーズが変わってステージがミドルを超えてくると、今度は組織として動ける人材が必要になってきます。

 

 また、ベンチャーに限らず、社会が変化しているときや、会社が変わろうとしているとき、何かブレークスルーを起こそうとしているときには、星型人材のような尖った人材が必要になります。そういう人材に壁を突破してもらうのです。そして、壁を突破した後や拡大、拡張、展開といったことを推し進める時には櫛型人材が必要になります。また、何かに事業を成長させたいようなときには、その事業と専門性が合うT字型人材がマッチします。

 

 このように、一つの企業であっても、その企業のライフサイクルのフェーズ、置かれている状況、環境によって必要な人材、マッチする人材は異なります。理想的にはその都度必要な人材を手に入れて入れ替えられればというところですが、現実にはそんなことはできません。だからこそ、人材の多様性、いわゆる、ダイバーシティーが重要となってくるのです。同じような人材ばかり集まると、一見まとまりがあって、組織としての統率がやりやすいのですが、本質的には変化に対応できない凝り固まった組織にしかなりません。それでは、起業は成長はおろか、生き残ることすらできません。

 

 人材採用、育成においては、今どんな人材が必要なのか、足りないのか、将来どんな人材が必要となるのかということを総合的、俯瞰的に判断して、考えていく必要があります。安直な人材戦略を取ってしまうと後でその何倍も苦労することになります。

 

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