JRLテックログ

JRLテックログ

ジャパン・リサーチ・ラボが提供する技術コンサルティング、人材育成、戦略策定、セミナー等の様々なコンテンツに関する情報を提供するブログです

我が子に学ぶポジティブ思考

 私には今大学生の子供が二人いるのですが、上の子供のポジティブさというか、達観したところは、我が子でありながら尊敬に値すると感じています。

 

 何か意に沿わない、期待とは異なる結果になった時、もちろん、嫌な気持ちや、「なぜ上手く行かなかったんだろう」という気持ちはある程度持っていると思います。しかし、それよりも強いのは、でも、これは出来たよね、とか、〇〇までは悪い結果ではないよね、というように、期待外れの結果の中のポジティブな面に目を向けます。

 

 で、悪い面についてはどう考えているかというと、どうせ考えたところで結果が変わるわけではないし、どうしようもない状況になっているわけでもないんだから、受け入れて、次に進んでいくというスタンスで思考しています。考えて、悩んでどうにかなるものであれば考えるけど、悔やんだところで結果は変わらないんだから、と言います。

 

 まさに、前向き、ポジティブ思考の典型です。ただ、決して楽天家で何も考えていないというわけではなく、これは私の遺伝子だと思いますが、実行する前には十分に考えてから動きます。でも、決して行動が遅いというわけではありません(まぁ、レストランでメニューを選ぶ時には相当迷ってますが、そこはかわいいところです)。

 

 だれもが、ネガティブ思考よりもポジティブ思考(楽天思考ではない)の方が良いということは分かっていても、どうしてもクヨクヨと結果を悔やんでみたり、あーすれば良かった、こーすれば良かったと考えてしまうものです。もちろん、私の子供の場合も思い悩むことはありますが、基本はポジティブ思考で気持ちを切り替えて、前に進んでいきます。

 

 今から思うとどうやってこういう思考を身に付けたのか。記憶の限りでは、そんな風なことを直接的に言ったようなことは無いと思います。いろいろ考えて、元々そういう面はあったのですが、一つの要因は中高一貫校に入ったところでより強まったような気はします。甘い楽な学校というわけではないですが、決して公立の一貫校なので超進学校というわけではありません。ここを選択したのも、カリキュラムも面白そうだし、6年間とても多感な時期に同じ友達と過ごすのはとても良いと思ったのが主な理由でした。実際、受験すると決めたのも夏休みが終わってからでしたし、受験勉強も塾には行かせない主義なので、週末に私が少し勉強を見る程度でした。

 

 ただ、入ってみて分かったのは、学校の文化も同級生も上級生もやるべきことはやって当たり前、というとても良い空気を持った学校でした。おそらく、元々そういうポジクティブ思考の素養を持っていたところに、良い環境に巡り合えて開花したんだと思います。余談ですが、学校の文化を現すエピソードがあったんですが、ある雨の時に中等部の生徒が傘を持っていなかったところ、高等部の生徒が予備に持っていた折り畳み傘をさっと差し出していました。しかも、二人は全く面識はなかったようです。相手が困っていて、自分が助けられるからそうした、ということだったようです。また、私が用事があって学校に行って案内図を見ていると、通りかかった生徒さんが声をかけてくれて、そこまで案内までしてくれました。こんなことが日常的にある文化というのはとても素晴らしいです。今でも、この学校に進学して良かったと感謝しています。(ただ、あれから数年以上が経過して、こんな校風ですから進学率も上がっていったので、それを目当てに入ってくるケースが増えて、文化としては衰退しているようで悲しい状況です)

 

 学校の話はこれぐらいにしたいと思いますが、今でも日常的に子供のポジティブで前向き思考には頭が下がる思いで、そういう面では我が子ながら私の師匠と言っても良いでしょう。老いては子に従え、とは違いますが、子供であっても見習うべきは見習いたいところです。