JRLテックログ

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ジャパン・リサーチ・ラボが提供する技術コンサルティング、人材育成、戦略策定、セミナー等の様々なコンテンツに関する情報を提供するブログです

質問をしない受講者

 おかげさまでコンサルティングや人事研修などの他にも、年間50件以上セミナーや招待講演などを実施させて頂いております。10数人の小規模のものから200人以上の参加者の大規模なものまで、内容も技術的な内容から人材育成、自己啓発など様々です。当然ながら、参加者の方も若手から経営者の方、大学の学生から教授まで多種多様です。オープンセミナーでは、そういった色々な方とお会いして、お話をするのも楽しみの一つです。

 

 そんな中で気になることがあります。特に若手や中堅の方に多いのですが、終了後に質問やディスカッションはおろか、名刺交換も何もせずに、速攻で返ってしまう方がおられます。確かに、若手の方にしてみればセミナーの質疑の時間に他の参加者もおられる中で質問をするのは勇気がいるでしょう。しかし、終わってから個別に話す時間は作っているので、その時に回りを気にせず疑問をぶつけることもできるはずです。また、後日分からないことが出てきたときに聞けるように名刺交換をしておくことも可能です。

 しかし、そそくさと帰る人が多い。

 

 実は、私が会社員時代に部下が何かセミナー等を聞きに行きたい、学会に聴講に行きたいと言ってきたときには可能な限り許可するようにしていました。自主的に勉強したいというのですから、当然welcomeです。ただし、一つだけ条件を出していました。それは、質問やディスカッションです。質疑の時間でも、終わった後のロビーでもどこでも、どんな形でも、どんな内容でも良いから質問をして帰ってきなさいと言っていました。

 

 これには、教育的意味合いはもちろん、勉強しに行きたいというのであれば質問が無いというのはあり得ないという私の考え方によるものです。私は、質問が無いということについて、次のように考えています。

  • 全ての話を理解できた
  • 何処を質問して良いかわからなかった
  • 知っている事ばかりだった

「全ての話が理解できた」というのは理想的で確かにその日の内容については質問は無いかもしれません。しかし、それでも理解できたのであれば発展的理解という点で聞きたいことが出てくるはずです。「何処を質問して良いかわからなかった」は要するに話を理解できなかったということですから、聞きに言った意味が無いので、もってのほかです。そして、「知っている事ばかりだった」というのも、これは事前の調査不足で時間と予算を無駄に使ったということになります。

 

 いずれにしても、こんな風に考えると質問が無い、ディスカッションも無い、会話も無いというのは基本的にありえないと言えます。

 

 みなさん、是非セミナーや学会に参加したら、ロビーの立ち話でも何でも良いので、何か会話をするようにしてください。

 

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