このブログを読んでいただいている皆さんの中にも採用に関わっている方がおられると思います。採用選考は本当に難しいのですが、皆さんはどんな点に注目して選考されているでしょうか。学歴フィルターという言葉もあるようですが、まさか学歴だけで専攻はしていないと思います。そこで、今回は、採用時に重視すべきことについて書いてみたいと思います。
なんだかんだ言って、最低限の知識や経験は話を始める条件として必要でしょう。ここで言う最低限とは、社会人としての常識とでも言えるレベルの話です。きちんと会話ができる程度に人間性も含めて大人になってくれていないと育成も教育もあったものではありません。一方で、新卒で持っている知識や経験などというものは、企業の側からすれば全く足りないと言えます。したがって、ここではいわゆる専門知識ではなく、社会人としての素養とでも言えるものとご理解ください。
前述のように新卒で持っているような専門的な知識や経験などというものは実務ではほとんど役に立たたないので、入社後に教育することになります。その時に重要となるのが、学び、成長する意欲です。いくらこちらでお膳立てしても、本人にその気がなければ暖簾に腕押しで効果が得られません。
そして、次に見るのは今何ができて、これから何が出来るようになりそうかということです。これから仕事を覚えて、こんなことやあんなことしてほしいとイメージしていることもあるでしょう。それらを今後修得していってくれそうかどうかは非常に重要です。どこまで将来に期待できそうなのか、単なる作業員にしかなれそうにないのか、鍛えればよい管理者に育ってくれそうなのかによって採否は変わります。
以上に様なことをひっくるめると、「伸びしろ」がどれぐらいあるかということが最も見極めるべきことの一つです。前述のように現状は全く足りていませんが、同時に、スキルや知識は本人に意欲も含めた伸びしろさえあればあとからなんとでもなるものです。今は確かに足りないことだらけではあっても、要は将来性、伸びしろを買って、採用を判断するということになります。
これら実務に直結することばかりではなく、会社は組織ですから、組織の中でいかに立ち回れるかということも重要です。尖った人材という言葉も流行りましたが、孤立無援の一匹オオカミのような人材はいくら優秀でも組織としては受け入れられません。協調性や、パーソナリティーといった側面も実務面と同様に重要視すべき点の一つです。
パーソナリティーについて探る時には、休日に何をしているかといった仕事とは離れた質問をしてみるのも良いかもしれません。
採用ではまだまだポイントとなることはありますが、それらはまた機会があれば書いてみたいと思います。
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