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会議運営のポイント(会議はバトルではない)

 会議というのは、その字の如く、会って、議論するものです。しかし、少なからずこの「議論」という部分が誤解されていることが見受けられます。皆さんも1度や2度は、会議の場での壮絶なバトルを経験したことがあるのではないでしょうか。果たして、そこから有意義な結論は導き出されたでしょうか。

 

 たいていの場合、議論がバトル化すると論点がずれていきます。既に論理的な思考が出来なくなっており、会議の目的はおろか、何のために議論が始まったのかも忘れ去られてしまいます。そして、バトルの土俵は、会議の本質とは正反対の勝ち負けへと移行していきます。そして、それぞれの立ち位置は意見のぶつけ合いではなく、プライドのぶつけ合いへと変わってしまっています。

 

 会議とは言うまでもなく、意見を出し合って、最善の結論を導き出すためのものです。決して、勝ち負けやプライドで物事が進むものではありません。会議における議論とは、情報交換や意見交換などの、「コミュニケーション」なのです。当然ながら、勝ち負けを意識したバトルの中では、コミュニケーションは成立しません。また、議論は論理的、客観的に進めるものであり、主観的プライドで物事を計るものではありません。

 

 どうしても、それぞれが「思い」を持ち、信念を持っているので、時にはバトルに近い方向に議論が流れてしまうこともあるでしょう。しかし、そんな時にこそ冷静になって、会議の目的、議論の目的を思い起こして、対立に端を発する勝ち負け、YES-NOの議論から抜け出して、最善の選択肢を探すことに注力しなければなりません。

 

 しかし、当事者同士はアドレナリンも手伝って、自分たちだけでは正常な議論に戻りにくい状況になっていることもあります。そんな時にこそ、進行役である、司会やファシリテーターが間に入って、議論の方向を元に戻すことをしなければなりません。また、その他の参加者も、対立した意見のどちらかに付こうとするのではなく、本来の議論に戻るように建設的に発言していくことが重要となります。

 

 会議の価値は、導き出された結論、その結論に至るプロセスで決まります。少なくとも、バトルで声の大きさや肩書で決まった結論とプロセスに価値はありません。会議の目的を満足する結論が、参加者全員が納得できるプロセスで導き出されることが価値となるのです。

 

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