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説明できない実験、仮説の無い実験(実験のポイント)

 一般的に研究開発で実験は必要不可欠なもので、実験によって研究開発を進めていくものと認識されています。しかし、いざ、

 

「実験は何のためにするのか」

「この実験はなぜしているのか」

「なぜこの実験条件なのか」

 

ということを問うと明確な答えが返ってこないことが少なくありません。

 

 そもそも実験とは何のためにするのかという根源的な部分を改めて考えてみると、実験とは仮説(予想)を検証するための手段であると言えます。通常研究開発とは未知のものにトライすることであり、分からないことだらけと言えます。そこで、おそらくこうすればできるだろう、こうすればこれが分かるだろうという仮説を立てて進めます。しかし、仮説は文字通り仮説であることから事実かどうかは分かりません。そこで、実験によってその仮説が正しいかどうかを確かめるのです。予想通りの実験結果が得られれば仮説は正しかった、予想と反する結果になれば仮説が間違っていたということになります。

 

 従って、仮説の無い実験というのは本来ありえないはずです。

 

 また、極論すれば実験せずとも仮説が検証できるのであれば、実験は不要ということになります。

 

 このように考えれば、冒頭の質問には即答できるはずです。しかし、現実には答えがすぐに返ってこないことが多いのです。すなわち、仮説無しで、考えることをせずに機械的に一定のパターンに当てはめた実験をしているのです。言うなれば、実験のための実験ということになります。

 

 このような仮説の無い実験をしてしまうと、データはたくさん集まっても、使い道のないものばかりになってしまい、無駄な実験を繰り返すことになります。皆さんの周りにも、遅くまで残って実験量は誰にも負けないけれど、一向に成果に結びついていない人がいるのではないでしょうか。そういう人は、仮説を考えずにとりあえず手を動かしていれば仕事をしているという勘違いをしている人です。

 

 繰り返しますが、実験とは仮説を検証するための手段であり、仮説ありきで存在するものです。効率的な開発を進めるためには仮説思考が必要不可欠です。ぜひ、明確な仮説を持って開発を進めて頂ければと思います。

 

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