JRLテックログ

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本当のフレームワーク

 皆さん「フレームワーク」という言葉はどこかで一度ぐらいはお聞きになったことがあると思います。ロジックツリー、フィッシュボーンなど様々なフレームが提供されており、解説書やHPはもちろん、人事研修で教育を受けたという方も少なくないと思います。

 

 フレームワークの定義は簡単に言うならば、考え方の枠組み、情報やアイデア、方法などを一定のルールに則って整理する本棚のような入れ物といえるでしょうか。例えば、何かについて考える時、計画する時などに、一定のルールに沿って典型的な枠組みによって分類して並べることで情報を整理し、その相関関係を明らかにして思考を助けるツールと表現することができます。

 

 このフレームワークで気になるのは少なからず正しい理解がされていないということです。フレームワークという概念が使えないと否定することは間違っています。それと同時に、フレームワークにすれば良いと万能のように認識することも疑問です。最も問題なのは、状況よりも何よりも、フレームワーク在りきで進めようとすることです。すなわち、規定のフレームワークありきで考えているという点です。

 

 フレームワークとは、よく整理され、体系化されたテクニック(知恵)の一つであるということを理解しておく必要があります。言い換えるなら、フレームワークとは一般化された平均的な答えの集合の一つであると表現することができます。すなわち、もう少し踏み込んで表現するならば、過去の事例に合わせた一般解のひとつであるとも言えます。したがって、全ての事象が教科書などで解説されているフレームワークの型に当てはまるわけではありません。

 

 したがって、重要なことは、フレームワーク、特に「型」に束縛されないようにするということです。そうすることで、手段(フレームワークに当てはめる)と目的(課題の解決)が入れ替わるというような本末転倒な事態を防ぐことができます。まずは、フレームワークやその型といった形式等に囚われずある程度フリーに進めていくことが必要です。そして、途中で振り返ったとき、行き詰ったときなどにフレームワークの解説を見て、例えば、使えそうな、参考になりそうなフレームワークの型があれば、それを利用すれば良いのです。

 

 また、フレームワーク活用においてはルールなどありません。複数のフレームワーク(型)を組み合わせたり、独自に変形したりするなど、自分で独自の、自分専用、その目的専用のフレームワークを構築するつもりでやれば良いのです。間違ってもフレームパターン(型)を覚えよう、そこに無理に押し込もうなどとはしないことです。思考を進めていく中で、結果として当てはまるものがあれば、それを利用していけば良いだけです。

 

 決して、フレームワークに使われることなく、使うことを目標としてください。そのためには、正しいフレームワーク思考の教育を受けることが重要です。

 

 本当にフレームワークを活用したい方、フレームワークを理解したい方はジャパン・リサーチ・ラボにお問い合わせください。お問い合わせはこちらへ。

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