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計画を立てる時のポイント(3つの「こと」)

 何をするにしても、効率的に実行していくためには綿密な計画を立てることが第1になることは誰もが理解しています。しかし、いざ計画を立てるとなるとどこから考えればいいのかわからず、結局は思いつくままにスタートしてしまうということも少なくありません。

 そこで、今回は計画を立てる当たってポイントとなる「こと」について書いてみたいと思います。

  計画策定に当たっては、ゴール、期限の設定などを行うことはもちろん、使えるリソースを確認して、ToDoを洗い出すことが必要となります。ここで問題となるのは、ToDoの洗い出しです。リソースは有限なものですから、当然のことながらToDoに優先順位を付ける必要があります。そして、優先順位を付けるためには、まず全てのToDoを抜けなく、漏れなく洗い出してテーブルに乗せなければなりません。

 

 ToDoとは、多くの場合「しなければならないこと」、「するべきこと」と解釈されています。しかし、本当にしなければならないことが網羅されているでしょうか。また、それ以外が入り込んでいないでしょうか。

 

 こういった状況で、「こと」には実は混同されがちな3つの「こと」があります。

 

 一つ目は、先に上げた通り、「しなければならないこと」で、文字通り一般的にToDoと解釈されていることです。

 

 2つ目は、「したいこと」です。本来は必要性を加味しなければならないにもかかわらず、自分がしたいという思いが先行して、それがいつの間にか、しなければならないことに変化してしまうことがあります。これが入り込んでしまうと、ToDoがどんどん膨らんでいくという状況を生んでしまいます。

 人は往々にして自分の興味や関心に誘導されるものです。そして、それが気付かない内に起きていることも少なくありません。それは、本当にしなければならないことなのか、それとも、自分がしたいだけなのか、この峻別が必要となります。

 

 3つ目は、「できること」です。ほとんど人は、できないと思っていることを計画に入れたいとは思いません。しかし、それが本当に必要で、しなければならないことなら、それでも計画に入れ込んでなんとしても実行しなければなりません。本当にできないことであり、かつ、しなければならないことがあるのならば、その計画は破たんすることが確定しているのですから、実行すべきではありません。

 問題は、「できない」ではなく、「できそうにない」、「難しそう」といったものが、いつの間にか「できない」に変化して、計画に盛り込むことを拒む心理です。そうやって、計画から除外してしまえば、それがしなければならないことであった場合には、最終的に計画が破綻することになります。

 

 このように、ToDoには往々にして人の心理が大きく影響します。客観的な判断をしていくことが重要です。

 

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