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情報認識における認知バイアスの影響

 仕事や日常生活では日々様々な情報に触れます。そして、意識的か無意識かは別にしてそれらの情報の取捨選択をしています。また、そうやって取捨選択した情報を用いて意識決定、判断を下しています。多くの人は純粋な自身の意思と判断によって適切に情報を取捨選択して、意思決定をしていると思っていますが、そこには気付かない内に認知バイアスの影響が入り込んでいることがあります。

 そこで、今回はこの認知バイアスについて書いてみたいと思います。

  認知バイアスという言葉を初めて目にした方も少なくないと思いますので、まずその説明を簡単にしておきたいと思います。この認知バイアスという言葉は、認知心理学等で使われる言葉で、別の言い方をすれば、先入観や思い込みといった言葉が近いものとして挙げられます。すなわち、自身の意思のつもりでいても、外的要因、場合によっては対象とは異なる内的要因の影響がその判断に関与することを言います。

 

 認知バイアスにもさまざまなものがありますが、代表的なものとして挙げるならば、一つ目の認知バイアスは、「最近性のバイアス」です。これは、最新の情報や近々に得た情報の重要度を無意識のうちに高めてしまうというものです。どうしても最も近い時期に得た情報は記憶が鮮明であり、意識の中で大きな存在感を持っています。また、以前の情報よりは新しい情報の方がより正しいと思い込んでしまいます。そのため、どうしても最近に得た情報を重視した判断をしてしまいがちになります。これが最近性のバイアスです。しかし、実際には新しいものが正しいという保証はどこにもなく、逆に余計な枝葉が付加されていたり、脚色されて誇張されていたりすることも少なくありません。したがって、その時間性(タイミング)によって判断を左右するのではなく、フラットに情報を解釈して判断しなければなりません。

 

 二つ目は、「繰り返しのバイアス」です。これは、複数の人や媒体から何度も同じ情報を得ていると、根拠は無いにもかかわらず、あたかもその情報は正しいと思い込んでしまうものです。例えば、テレビのワイドショーで朝から晩まで様々なチャンネルで同じ情報が流れるとそれが真実であるといつの間にか思い込んでいたことがあるはずです。また、複数の人が言っていると、それが単なるうわさでしかないにもかかわらず、気が付くとあたかも事実のように思い込んでいるという経験をしたことがある人は少なくないはずです。しかし、前述のようにそこに根拠はありません。情報の信頼度で言えばどれも同じレベルであり、多くの場合出処も同じであることから何ら情報の補強にはなっていないのが真実です。したがって、頻度に影響を受けないことが重要となります。

 

 三つ目は、「目立ちのバイアス」です。これは、平凡な情報よりも、センセーショナルで目立つ情報に意識が引っぱれるというものです。ごく平凡な内容の情報は聞き流し、目立つものは記憶に残ります。この記憶残るということとセットになるのが、「思い出しやすさのバイアス」です。複雑であったり、印象が薄い情報はそれが仮に真実であっても忘れ去られてしまい、真偽とは別に思い出しやすい情報に判断が引っぱられることがあります。

 

 このように、人は無意識のうち、気付かない内に様々な認知バイアスにその判断を左右されています。何事も客観的に捉えて判断することを常に意識することが重要です。

 

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