JRLテックログ

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リーダーとは何か(リーダーに必要な資質、能力)

 組織を効率的に動かしていき、シナジー効果を発揮して成果を出していくためには、リーダーが必要不可欠であるということは色々な場面で言われています。しかし、ここでじっくりと考え直してみると、必要だと言っているリーダーとは何かという質問に明確に答えられる人は少ないのではないでしょうか。単に管理職がいれば良いわけではないことは明らかです。

 そこで、今回はリーダーというものについて考えてみたいと思います。

 

 リーダーに要求されることは様々なものがありますが、その中でも必須のものの一つが「成果」です。従って、リーダーとは成果を出さなければならない人、成果を出すことができる人ということになります。そして、ここで必要なスキルが結果を成果にする力です。結果は、実験でも調査でも何かを行えば、そのレベルは別として必ず発生します。しかし、結果が得られるだけでは進歩発展は起こりません。そこから結論を導き出して、成果に繋げることができなければなりません。このような観点から、先に述べた通り、リーダーには成果を出す人、出せる人が求められることになります。成果を出す能力としては、結果の持つ意味、そこから起こることを推察できるというようなことが挙げられます。結果の持つ意味とは、新たな価値を生み出すということです。

 

 また、リーダーというと、メンバー、部下にあれをやって欲しい、これをやって欲しい等と言いながら、動かす人、指示をする人だという側面を思い浮かべる方が多いと思います。しかし、ここで気を付けなければならないのは、命令をすることがリーダーではないということです。必要なことは、やれと言うことが前面に出てしまう「命令」ではなく、環境形成や全体像の把握などといったことから生まれる「指示」でなければなりません。悪い命令の例として最も典型的なものは、「理由や背景は分からなくても良いからとりあえずやりなさい」というだけというものです。これでは、納得できないことはもちろん、仕事の奥行きが生まれません。しかし、理由や背景の説明等も含めた指示として伝えることができれば、言われた方はそれらを理解したうえで、自分で考えて最善策を講じることができます。

 

 そして、リーダーには、目標を掲げて先頭を走るということも求められます。目標を明確にして、走る方向を示さなければ、みんながバラバラの方向に走り出してしまい、成果に繋がりません。従って、道しるべでもなければなりません。そして、目標、方向を示すだけでなく、自分が先頭切って走ることも必要です。一人だけ安全地帯でふんぞり返っていては誰も動いてくれません。リーダー自身が先頭を走ることで、リスクを取り、より明確な道を示すことが望まれます。

 

 また、リーダーには「決定」すること、すなわち、ポジション(立ち位置、意思)を示すことも求められます。先に述べた目標を掲げるというのも走る方向を決めるということです。決めるということは、すなわち、その決定の責任を負うということでもあります。しかし、そうやってリーダーがリスクと責任を負うことでメンバーは安心して目標の方向に向かって走ることができます。実行の責任は指示を受けた側にありますが、指示の結果に対する責任は指示者にあります。

 

 そして、ここまで上げたこと全てに関わるものとして、「伝える」ということもリーダーに求められる重要なものの一つです。いくらリーダーが熟考して結論を導きしても、良い目標定めたとしても、それがメンバーに伝わらなければ意味がありません。もちろん、指示を出す場合も同じことです。従って、リーダーは、必要な情報や指示をきちんと伝えるということも滞りなくできなければなりません。例えば、コミュニケーション力などが挙げられるでしょう。

 

 このように考えると、リーダーというものに必要なことは、スキルであると同時に、思想、信念といったものも含まれるのかもしれません。

 

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