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計画策定の考え方(計画の作り方、立て方)

 何をするにも、綿密な計画を立てることが重要であるということは多くの人が、様々な場面で言っていることです。上司の方から言われた、部下に言ったことがある方も多いのではないでしょうか。では、そのように重要だと言われる計画はどのようにして立てれば良いのでしょうか。

 今回は、計画策定の基本的なプロセスについて書いてみたいと思います。

  計画策定において、まずやらなければならないことは「目的の確認」と「ゴール設定」です。何のための計画なのか、何を目指すのかということが明確に認識できていなければ当然のことながら計画を立てることはできません。目的が定まり、ゴールが決まることで、課題、やらなければならないことが見えてきます。もしも、ここで目先のToDoに囚われてしまうと、不要な作業をしてしまったり、遠回りをしてしまったりして、非効率的なプロセスを踏んでしまうことになります。

 

 次にやるべきことは、「ベンチマーク」です。ゴールに対して今自分たちはどのような位置にあるのか、ゴールは近いのか、遠いのか、また、ゴールまでにはどのような障害(課題)があるのか見極めるためには、どの位置からスタートするのかを認識していなければなりません。設定したゴールとベンチマークによって定まったスタート位置との差が課題であり、やるべきことになります。このフェーズが無ければ計画に必要なリソース、時間を想定することができず、当然ながら計画を立てることはできないということになります。

 

 そして、スタートとゴールが定まったら先に述べた通り、両者の差異である課題を抽出して可視化します。課題とは、ゴールに到達するための障害、解決すべき問題です。課題が見えることで、そこから具体的な課題解決のための、言い換えると、ゴールに到達するためにやらなければならないこと、ToDoが定まってきます。これが、計画の要素になるのです。

 

 ToDoが見えてきたら、次の計画策定のためのフェーズは、方針、方策を決めることです。別の言葉で言うならば、戦略を決めるということです。戦略とは、どのような考え方で何をやって、何をやらないのか、すなわち、計画(プロジェクト)のスコープを決めることです。これによって、必要なリソース、時間を読むためのファクターが決まります。

 

 ここまで定まってくると、次はプロセス、すなわち、計画の概略の設計を行います。大きな要素について、その関係性(主従関係等)や優先順位、必要およその時間等を設定したり、想定したりしていきます。これによって、計画全体の整合性を取っていきます。

 

 計画は往々にして予定通りは行かずに障害が発生するものです。そこで、それらの障害、すなわち、リスクについても予め想定しておくことが望ましいと言えます。従って、詳細計画に入る前にリスクアセスメントを代表とするリスクマネジメントを実施することが望ましいと言えます。

 

 以上のフェーズを進めることで、計画策定のための必要な要素はそろうことになりますので、後はそれらを実際に計画に落とし込んでいくことになります。このフェーズでは、ToDoのレベルまで深掘りして落とし込むとともに、誰がそれを実施するのか、責任者(判断者)は誰なのかといった、いわゆる「5W1H」の視点で考えていく必要があります。

 

 このようにして実際の計画が策定出来たら、メンバー全員でそれを共有し、実行していくことになります。

 

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