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問題解決の方法1(全ての課題、情報をテーブルに上げる)

 研究開発に限らず、人生も含めて人は様々な問題に突き当たります。そして、悩み、苦しみながら、その問題を解決しようと努力します。しかし、問題解決は簡単ではなく、行きつ戻りつの状況に陥ることもしばしばです。ところが、その行きつ戻りつの状況の原因は、本質的に問題が困難であるということ以外に、問題解決のプロセスが不適切さということも少なくありません。

 そこで、今回は問題解決の流儀と題して、正しい、適切な問題解決の方法、プロセスについて書いてみたいと思います。

  業務の中での問題解決で良くあるパターンとして、行きつ戻りつで同じところをぐるぐる回っていつまでたっても先に進めないという状況があげられます。このパターンの良くあるケースとして、「それ聞いてないよ」ということが多々見受けられます。散々時間をかけて議論をして、喧々囂々ディスカッションをしていたのに、良く話を聞くと前提条件の説明が不十分で、各自が違った土俵で話をしていたようなケースです。また、勝手にこれは駄目だろうと思い込んでいただけで、実際には可能だったということもあります。要するに、最後の最後でちゃぶ台返しをくらってしまうパターンです。これでは、いくら議論をしても全くの無駄であり、いつまで経っても問題解決に至らないのは当たり前です。

 

 このような状況が起きる原因の全ては、情報共有にあります。すなわち、関係者が全員同じ土俵で考えていないということです。前提条件、制約事項など思考やディスカッションを制限する条件は全員が共有していないと、思い込みや勘違いで全く無意味な議論をしてしまうことになります。ある人は、これはNGで論外のことであると思い込んでいるのに対して、別の人達はNGではないと考えていたとすると、そこでNGと考えている人の思考は無意味にシュリンクすることになります。また、そういった状態で議論をしても全くかみ合わないことになります。

  問題解決に限らず、また、複数人が関わらない自分だけのケースであっても、全ての課題、情報を一旦テーブルに上げて、全体を見渡したうえで検討に入らなければなりません。そうでなければ、後から出てきた、判明した事実によって、それまでの時間が全て吹き飛ばされてしまうことになります。

 

 また、目的や目標値などのゴール、優先順位についても同じです。ある人は期間を優先で考えている、別の人は完成度を優先で考えているときに、それぞれの考える優先順位を共有できていないと、全く議論が噛み合わない状況を生んでしまいます。期間優先であれば、理想のものの80%の完成度であってもまずは上市して市場の感触を見ようと考えるかもしれません。そこで、その人は完成度やリスクなどもある程度は飲み込んで、とりあえず行動に移すというスタンスで発言をすることになります。一方で、完成度優先の人は、時間をかけてでも完璧なもの、リスクもすべて吟味した上での行動を前提した考え方になるでしょう。しかし、大前提となるそれぞれの優先するものが共有されていないと、なぜ急ぐのか、まぜリスクを無視するのか、または、なぜそんなに時間をかけるのか、なぜそんなに細かなことまで気にするのかが噛み合わないことになります。

 

 問題解決では、大きく網を拡げて様々な可能性を考えなければなりません。可能なことを不可能と思い込んで思考をシュリンクさせては良いアイデアは出てきません。一方で、可能なことと不可能なことがあります。せっかく苦労してアイデアを出しても、そもそもそのやり方はできないのであれば考える時間が無駄になります。したがって、スタートとゴールをきちんと把握して設定したうえで、同じ土俵の上で、言い換えるなら同じレールに乗って進めなければなりません。ここでいうスタートが前提や情報の共有、ゴールは文字通り目指すところの共有です。

 

 これらの共有を実現するために何よりも重要なことは、目的、目標や様々な条件など全ての前提を問題解決プロセスの最初の段階で全てテーブルに上げて、関係者全員が共有することです。そうすることで、無駄に議論を無くし、思考、アイデアの幅を広げることができます。

 

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