JRLテックログ

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ジャパン・リサーチ・ラボが提供する技術コンサルティング、人材育成、戦略策定、セミナー等の様々なコンテンツに関する情報を提供するブログです

セミナー:技術・技能継承の考え方・進め方 (20190613)

下記セミナーを開催します。

 お申込みは、HPのお問い合わせボタンよりお願いします。

 

【タイトル】

暗黙知形式知化と認知科学による進化型技術継承

~上手く行かない理由は何かという技術継承の本質を捉え対策する~
~技術継承戦略の考え方とその戦略を実現するための具体的方法を解説~

 【概要】

 技術継承における2007年問題は誰もが知るところであるが、10年が過ぎた今でも技術継承に苦しんでいる企業が数多くある。この背景には、雇用延長や再雇用といったパッチワーク的でその場しのぎの対策による問題の先送りなどの方法論的な問題はもちろん、技術継承というもの自体に対する間違った認識がある。本来の技術継承とその目的は何か、何をどのように伝えなければならないか、そして、なぜ技術継承は難しいのか、上手く行かない理由は何かという技術継承の本質を考えなければ未来永劫同じ問題を繰り返すことになる。技術継承は単なる技術の引継ぎではない。
 本講演では、技術継承の本質の理解と共に、発展的成長へと繋がる技術継承戦略の考え方、そして、その戦略を実現するための具体的方法(伝える内容、伝え方、技術の情報化)について、暗黙知形式知という考え方や行動心理学の考え方を取り入れて解説する。

 

 

【修得知識】

・本来のあるべき技術継承
・技術継承の考え方と方法
保有技術の可視化と情報資産化
・継続性と発展の両立
・基盤人材戦略

 など

 

【主な対象】

 これから技術継承やその準備を始めようとしている、現在進めている、上手く行かないと感じている現場担当者から管理層、経営層が主な対象となります。

 

【開催日】

  2019年6月13日 10:00~17:00

【会場】

  大阪府工業協会 研修室

【受講料】

  29,000円+消費税

 

【プログラム】

1.技術継承と暗黙知
 1.1 継承とナレッジの共有化
 1.2 ナレッジと暗黙知
 1.3 暗黙知の構成要素
 1.4 二つの「ワザ」:技能と技術
 1.5 知識、経験と知恵
 1.6 情報資産化

2.継承の目的
 2.1 なぜ継承するのか
 2.2 サスティナビリティー
 2.3 暗黙知の応用・発展
 2.4 継承と効率化・発展

3.なぜ継承が難しいか
 3.1 本質的課題
 3.2 現実的な現場の課題
 3.3 大いなる誤解の存在
 3.4 継承における心理的課題
 3.5 伝える側の課題
 3.6 具体的なケース
 3.7 良き師とは
 3.8 伝えて終わりではない
 3.9 継承≠引継ぎ
 3.10 雇用延長、再雇用の弊害

4.継承プロセスとは
 4.1 顕在化とサイエンス
 4.2 テクノロジー化のポイント
 4.3 重要な顕在化の方法
 4.4 プロセスフロー
 4.5 トップダウンボトムアップ
 4.6 技術の可視化
 4.7 切り口からの展開

5.継承のキーポイント
 5.1 技術継承とは
 5.2 形式知化の向こう側
 5.3 手順の後ろにあるもの
 5.4 技術力の継承とは
 5.5 経験知

6.ノウハウ・技術以外に伝えるべきこと
 6.1 継承することの本質
 6.2 継承の内的プロセス
 6.3 スタートとゴール
 6.4 人を動かす伝え方
 6.5 熟練者とは何か
 6.6 新米、中堅、ベテラン
 6.7 ジェネレーションギャップ
 6.8 継承≠引継ぎ
 6.9 言葉の重要性
 6.10 業務化と期限、ゴール設定
 6.11 二つの成長
 6.12 技術は資産

7.継承を成功させる戦略
 7.1 経営戦略との整合
 7.2 人材戦略との整合
 7.3 継承の条件
 7.4 期間の設定と時間の確保
 7.5 インパクトファクター
 7.6 ステップ継承
 7.7 分散・冗長化
 7.8 継承のPJ化
 7.9 継承マニュアル
 7.10 マニュアルの種類

8.継承の準備
 8.1 準備の重要性
 8.2 目的と目標(ゴールの設定)
 8.3 目標の条件
 8.4 継承における目的と目標
 8.5 棚卸
 8.6 人材の棚卸
 8.7 継承技術の基準

9.手順、スキル以外の伝えるべきこと
 9.1 手順だけで終わらない
 9.2 何をもって完成か(完了基準)
 9.3 感性の情報化

10.伝えること(内面)
 10.1 ソフト要素
 10.2 納得
 10.3 啓蒙と納得
 10.4 技術だけではない

11.技術(ナレッジ)の可視化・情報化
 11.1 暗黙知の情報化とは
 11.2 外面(手順)の情報化
 11.3 パラメーターの可視化
 11.4 生体情報の可視化
 11.5 情報化の基本プロセス
 11.6 多元的収集と情報次元の拡大
 11.7 内面の情報化
 11.8 わざ言葉
 11.9 伝えるための4尺度

12.情報の評価と解析
 12.1 情報整理
 12.2 構造化
 12.3 分解、結合
 12.4 独立性と相関性
 12.5 プロセスとしての解析
 12.6 俯瞰視点と仰望視点

13.技術継承の方法(伝え方と教え方)
 13.1 継承のパターン
 13.2 継承技術のブレークダウン
 13.3 認知バイアスの罠
 13.4 徒弟制度
 13.5 OJTが機能しない理由
 13.6 正しいOJT
 13.7 良い訓練とは
 13.8 ソクラテス式教育法
 13.9 以心伝心

14.継承のためのコミュニケーション
 14.1 コミュニケーションとは
 14.2 心(マインド)のリンク
 14.3 質問の例
 14.4 アフターフォロー

15.育成と継承
 15.1 伝える側の教育
 15.2 事前教育
 15.3 オーバーラップ
 15.4 メンタリティー

16.まとめ(継承のゴール)

17.質疑