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採用において理想となる人材

 人材は人財とも言われる通り企業においては最も重要な要素の一つです。だからこそ、3大経営資源(ヒト・モノ・カネ)でも一番最初に位置付けています。しかし、企業のライフサイクルに比べて人材のライフサイクルは短く、定年が避けられません。ましてや、現代のように人材の流動化が進んでくるとなおのことです。したがって、いかにして理想的な人材を継続的に採用することが企業存続において重要となるのです。

 そこで、今回は採用における理想的人材とは何か、理想とは何かについて書いてみたいと思います。

  良く、「いい人材はなかなか採れなくて」と言って嘆いているシーンに出くわすことがあります。皆さんも会社の中でそういった会話を耳にされたこともあるでしょう。しかし、ここで「いい人材」とは果たしてどんな人材なのでしょうか。まずは、この点をしっかり認識できていなければ、理想の人材を得ることはできません。

 

 有名大学を出ている、TOEICの点数が高いなど、多くの知識やスキルを持っている人材が理想的でしょうか。確かにこれらは無いよりはあった方が良いことは確かです。しかし、それが理想と果たしていえるでしょうか。大学在学中に得られる知識やスキルなどたかだか知れています。修士まで行っても6年ですから、社会に出てからに機関に比べれば微々たるものとも言えます。

 

 また、そうやって得たわずかな知識やスキルも職務とマッチするとは限りません。

 

 何よりも、実践的な経験が圧倒的に足りません。

 

 それよりも重視すべきことは、「伸びシロ」です。学生時代とは比べ物にならないくらいに多くのことを入社してから学んでもらわなければなりません。したがって、それらを滞りなく吸収して、身に付けていくことが出来ることの方が、不十分なことが確定的な既存知識よりもはるかに重要であると言えます。極論すれば、社会に出てからが成長の本番であるとも言えます。だからこそ、伸びシロがどれだけあるかが重要なのです。

 

 そして、もう一つ重要なことは「意欲」です。どれだけ伸びシロを持っていても、それを活かすためにはその伸びシロに知識や経験を取り込んでいかなければなりません。この取り込むプロセスの原動力となるのが意欲です。例えば、自分は東大、京大を出ているから、博士号を持っているから即戦力として通用する、人より優れている、と思って努力しなければすぐに使い物にならなくなります。まさに、ウサギとカメの話です。

 

 これからどれだけ伸びるのか、それこそが採用における理想の基盤であると言えるでしょう。

 

 もちろん、これ以外にも数多くのことがあります。素直さ、真面目さといったことなど様々です。それらについては、またの機会に書いてみたいと思います。

 

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