技術継承の難しさや課題といった話題が様々な場面で数多く聞かれます。少し前に合った団塊の世代の定年に起因する、いわゆる2007年問題などです。しかし、技術継承に関する問題は、当然ながらこれらだけはなく、今も同じように続いています。技術継承は企業存続問題と直結しています。
そこで、この技術継承について考えてみたいと思います。
技術継承はなぜ難しいのか、上手くいかないのか、これには様々な理由があります。無計画、重要性の不認知といったことや、意識の問題もあります。例えば、厚生労働省の技術継承の関するアンケートによると、技術継承が上手くいかない理由という問いに対する答えの上位は、時間が無い、予算が無いといった環境への原因帰属、指導者・継承者不足、すぐ辞めるといった人(他人)への原因帰属といった、自分以外に問題の原因を帰着させる答えが占めています。
技術継承は前述の通り、簡単なものではなく、様々な理由や原因によって容易には進みません。だからこそ、技術継承の重要性を認識して、モチベーションを高めて、積極的、能動的に当らなければなりません。従って、厚労省のアンケート結果のように環境や他人に責任を押し付けるような意識では上手くいくはずはありません。
技術的な難しさ、環境的な問題も当然無視することはできません。しかし、まずは、技術継承に対して正面から向き合って、なんとしてもやり遂げる、やり遂げなければならないという認識になり、経営陣、管理者が率先して旗を振って、全社一丸とならなければ、スタートを切って押しし進めることはできません。
その上で、どうやって進めていくのかという方法論に入っていく必要があります。技術継承は、それぞれの状況や対象によって対応の方法が異なります。従って、絶対のマニュアル、こうすればうまくと行くというような魔法の方法はありません。しかし、共通的に必要なこと、技術継承を円滑進めることができる部分もあります。そういったことを、必要に応じて外部の知恵も入れながら技術継承を推進していくのが最も効率的な方法です。
技術継承が上手くいかない
これから技術継承を始めたいがどこから手をつければ良いかわからない
社内の意見、ベクトルが統一できない
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