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ベルギーでの国際会議の思い出2

 ベルギーの国際会議に出席した時の思い出をもう一つ書いてみたいと思います。

 

 皆さんの中にも国際会議に出られた方がおられるかもしれませんが、国際会議ではパーティーやアルコールはごく普通に取り入れられています(残念ながら日本の学会主催の国内で開催される国際会議は懇親会程度のことが多いですが)。当然のごとく、前夜祭のようなレセプションパーティーが開かれます(これは国内学会主催でもあります)。まず、そこで参加者の交流をまず行って、円滑な会議へとつなげるということでしょうか。ベルギーの時にはワインの他にベルギーの地ビールが5種類以上用意されていて、皆さん順に味見をしながら好みの一杯を楽しんでいました。

 

 そして、パーティーはレセプションパーティーだけでなく、場所を変え、形式を変えて毎夜何らかのテーマで開催されることも珍しくありません。ベルギーの会議の時には、築500年の旧市庁舎でメインパーティーが開かれたのですが、生演奏のフルコースディナーという豪華さでした。そして、場所は旧議場だったのですが、主催者の挨拶で驚いたのは、建築以来500年、この場所で食事をするのは皆さんが初めてですというサプライズでした。こうやって、フォーマルからカジュアルまで様々なパーティーが行われます。

 

 また、多くの場合昼食も参加費に含まれていることも珍しくありません。しかも、特にヨーロッパ系の場合には昼食でワインが出ることが通例だったりします。ベルギーでの学会でも当然のごとく昼食時にはテーブルワインが出ており、みんな当たり前のようにそれを口にします。なので、午後のセッションは何人も欠席していたり、ほろ酔いで参加したりと、ふんわりとした雰囲気になります。また、午後からはポスターセッションが開かれることも多いのですが、この時も当然のごとくアルコールと軽食が用意されており、みんなビールやワインを片手にディスカッションを楽しみます。

 

 また、エクスカーションとも呼ばれるのですが、会議とは別に観光ツアーが組まれることも珍しくありません。その時はセッション自体をやめてみんなで参加するようなものもあります。ベルギーの時には、運河ツアーや地ビール工場ツアーが準備されており、優雅な時間を過ごすことができました。また、ベルギーの国際会議でもあったのですが、帯同者(奥さんなど)向けのツアーが企画されることもあります。これは、国際会議では奥さん等を帯同されるケースが多いので、セッションの間に暇を持て余さないようにということだと思います。

 

 こんな感じで国際会議は楽しい時間が過ぎていきます。しかし、楽しいことばかりではありません。セッション自体はきちんと進んで、深いディスカッションがされます。そして、それだけではなく海外という意味での怖さもあります。

 

 ベルギーでは時間を見つけては市内観光などをしていたのですが、結局地下鉄には怖くて乗れませんでした。地下に降りたところまではよかったのですが、改札に近づいていくにしたがって、何とも言えない空気感の違いがあり、一人だったということもあって、人生で初めて怖くなって引き返しました。また、駅で電車の時刻表を見ていたとき、子供が近づいてきたのですが、なんと私のスーツケースに手をかけてきたのです。当然その時にはきちんとスーツケースを持って抑えていたにもかかわらず、それでも、昼間の人通りのある中でそのスーツケースを持って行こうとするのですから、さすがに驚くとともに恐怖を覚えました。これが海外の怖さなんだと、日本の平和感を改めて感じました。

 

 もちろん、そんな人たちばかりではなく、優しく道を教えてくれたり、電車の中で話をしたりと楽しい時間の方が多かったのは言うまでもありません。

 

 皆さんもぜひ、機会があれば国際会議など様々な場に参加されることをお勧めします。

 

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