JRLテックログ

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出入り業者への応対と職場の雰囲気

 コンサルタントという仕事をしていると色々なクライアント先企業を訪問することになりますが、基本的に守衛所で入構手続きをします。大変興味深いのですが、この段階ですでに企業ごとの特徴が見え隠れしており、コンサルティングの際の参考情報としています。

 

 それは、守衛さんの態度と言いますか、応対です。コンサルタントは、ありがたいことに大抵「先生」扱いになるので、事前に担当者の方から守衛さんにきちんと連絡が伝わっていると丁寧な応対をしていただけます。しかし、傍らの明らかにいわゆる出入り業者さんに対しては全く違った横柄な態度を取られる守衛さんが時々おられます。一方で、どんな来客に対しても丁寧に対応される企業もあれば、誰に対しても横柄な態度を取られる場合もあります。

 

 そんな時感じるのは、守衛さんは訪問者の方が最初にその会社に触れるファーストコンタクトである、すなわち、第一印象を決める存在だということを理解されているのだろうかということです。誰しも横柄な態度を取られるといい気分はしません。業者さんだから適当で良い、自分たちが客なんだからという考え方は決して正しいとは言えません。

 

 で、いざコンサルティングを始めると、かなりの確率で守衛所の対応と職場の雰囲気が連動していることが多く見られます。それは、過度で不適切なヒエラルキーと言いますか、上司の部下に対する態度や言動、生産現場を下に見る風潮など様々な場面で現れてきます。仮に守衛さんがアウトソースだったとしても、そのような態度を許して放置するというのは、そもそもはその会社の職場の雰囲気、文化を象徴していると言えます。来客にとっては外部の人間かどうかなどは関係なく、その企業の顔として認識するということを理解しておく必要があります。

 

 そのような会社の若手や中堅は気持ちがシュリンクしており、管理職も平気で部下をけなし、悪口すら言います。そんな職場の雰囲気では、自由闊達な意見交換や、そこからのブレークスルーなど産まれるはずもありません。じつは、こうった一見本筋ではない些細なことと感じられるようなところに、本質的な問題が存在しているというのは珍しいことではありません。

 

 たとえ自分たちが客であったとしても、取引上の優位な立場であったとしても、最低限示すべき礼儀はあります。今一度、会社の顔でもある守衛所の状況を検証してみられてはいかがでしょうか。そういう所から職場改革は始まるかもしれません。もちろん、アウトソースだからと言って外注先に強く責任を追及しては本末転倒なことは言うまでもありません。

 

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