JRLテックログ

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プロジェクト、業務のNG

 日常業務やプロジェクトを円滑に進めるためにはいくつものポイントがあります。そんな中で今回は、これは駄目だというNGについて書いてみたいと思います。

 

 まず、日本の文化とも言える「根性論」、「精神論」です。がんばればなんとかなる、汗水たらして必死になっていることは美徳であるというような考え方です。高度経済成長期のように、何かをやれば半自動的にそれが成果に繋がるような状態のときは、根性論、精神論でも一定の成果は得られた部分もありますが、スピードと効率化が要求される時代にあっては全くマッチしません。「ラク」をする、怠けるということではなく、如何にして少ない労力で最大限の成果を得るという考え方に切り替えなければなりません。

 

 また、昨今の風潮としては、チャレンジして失敗するぐらいなら現状維持で良いというものがあります。しかし、これは大きな間違いで時代はチャレンジ無しでは現状維持すら認めていません。重要なことは、無謀なチャレンジとストレッチゴールへのチャレンジの見極めです。チャレンジしなければ成長しないばかりか、衰退するだけです。

 

 チャレンジしない原因の一つとして、減点主義による評価が蔓延していることも挙げられます。加点主義よりも減点主義の方が評価は遥かに楽というのが背景にあります。そのような状況になると、失敗は許されないということがチャレンジしないと同時に、完璧主義に偏重してしまうという事態が招きます。その裏返しとして完璧にできる安全圏で物事を進める、即ちチャレンジしないということになります。完璧を目指すことは重要ですが、そこに拘り過ぎる、囚われすぎるのは間違いです。失敗の中からも得ることはあります。

 

 また、失敗したくないという思いから、調べること、分析することに時間と労力を費やし過ぎているケースもあります。石橋を叩いて渡るどころか、叩いて叩いて、結局渡る前に壊してしまうパターンです。分析過剰状態になると、出来る理由ではなく、出来ない理由を無意識に探すようになります。その結果、いつまで経っても行動に移せないという状態に陥ります。分析することも必要ですが、最後は自分が判断する、適度なリスクテイクをするということも、特に技術開発では必要となります。成果は行動に付いてきます。

 

もう一つ減点主義の弊害として、指示待ちの雛鳥症候群があります。自分で考えて行動に移して、その結果失敗してしまって非難される、減点されるのが嫌でいつも指示を待って、言われたことを言われるままに実行するだけになっている若手、中堅が少なくありません。それでは、機械と同じです。自分で考え、行動することで個性による進歩が生まれるのです。

 

 逆に、好奇心旺盛過ぎて、あれもこれも網を広げ過ぎて、収拾がつかなくなるパターンもあります。また、アイデアマンにありがちですが、言いっ放しで放置するパターンもあります。この他にも、様々なNGパターンがありますが、それらはまた機会があれば書いてみたいと思います。

 

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