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モチベーションを高める3つのポイント

 このブログでも何度となくモチベーションについての記事を書いていますが、それほどに成果を生み出すためには重要なものであるということは間違いありません。モチベーションには動機づけが重要であり、特に外発的動機付けではなく、内発的動機付けが重要であることなどを解説してきました。しかし、モチベーションは感情が関係することもあり、とても複雑であり、まだまだ解説しなければならないことが数多くあります。

 そこで、今回はそんな中から、3つのポイントについて書いてみたいと思います。

  人間は様々なことを求め、望みます。これを欲求と言いますが、この欲求について最も有名なものはマズローの五大欲求です。

  • 自己実現の欲求 (Self-actualization)
  • 承認(尊重)の欲求 (Esteem)
  • 社会的欲求 / 所属と愛の欲求 (Social needs / Love and belonging)
  • 安全の欲求 (Safety needs)
  • 生理的欲求 (Physiological needs)

 これらの中でモチベーションとより深いかかわりがあるのが、自己実現、承認、社会的欲求といったより高次の欲求です。これらに共通するのは、認められたいという、いわゆる「認知欲求」です。したがって、モチベーションを高めるためには、「認める」ということが第1のポイントとなります。

 努力を認める、成果を認めるということはもちろん、意見や考えを認めるなど、様々な側面での「認める」ということを意識することが必要になります。しかし、人それぞれ価値観も違えば、考えも違います。そんな個性も含めて、まずは「認める」ということが認知欲求満足へとつながり、モチベーションを向上してくれます。

 

 二つ目のポイントは、「裁量」です。モチベーションとは、自らの意思で、進んで何かに取り組むドライビングフォースであると言えます。しかし、全てを他者に決められては、自らの意思が入り込む余地が無く、いわゆる、やらされ仕事になってしまいます。モチベーションとは、自分事と考えることで内発的動機付けが創出されて生まれてくるものです。この自分事という認識を生む最も有効なものの一つが「裁量」です。自らの判断ができること、考え、工夫する余地があることが自分事と考える第一歩です。ただし、ここで重要なことは、次のモチベーションを生むために、やり遂げたと達成感を感じられることです。したがって、裁量と同時に「責任」もセットとすることが重要です。

 

 三つ目のポイントは、やるべきこと、やらなければならないこと、そして、ゴールを明確にすることです。人は困難に立ち向かう力は持っていますが、その力は無限ではありません。そして、先の見えない努力は苦痛であり、大きなストレスとなります。これらはモチベーションの大敵です。しかし、これをやり切れば、これを乗り越えれば、という峠が見えていれば頑張ることができます。したがって、全体像をしっかりと明示することがモチベーションを高めることになります。ただし、このときあまりにも低すぎる峠では前述の達成感を生まず、やりがいを感じられないためにモチベーションに対して十分に寄与しません。ストレッチゴールを設定することももう一つのポイントです。

 

 まだまだ、モチベーションを高めるポイントはありますが、それらはまた別の機会に書きたいと思います。

 

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