JRLテックログ

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リーダーに求められるコンピテンシー(行動特性)

 新人からベテラン、マネージャー、経営層など会社の中には様々な階層が存在します。そして、それぞれに役割があり、求められるものがあります。当然のことながら、新人と役員ではこれらが全く異なることは誰もが容易に理解できることです。

 そこで、今回はリーダーが求められるコンピテンシー(行動特性)について書いてみたいと思います。

 リーダーが求められる基本的コンピテンシーには、統率力、意欲、情報収集力、把握力、客観視力、企画力、提案力、主体性、ストレスコントロールの9つが挙げられます。以下、それぞれについて書いていきたいと思います。

1.統率力

 リーダーとメンバーの最も大きな違いは、先頭を走らなければならないか、それとも、付いて行けばよいかということです。しかし、ただ先頭にいれば良いというわけではありません。メンバーを自分が進む方向に引っ張っていかなければなりません。そのために必要なコンピテンシーが、自分が率先して行動するということで示す統率力です。

 

2.意欲

 心理学的にも人の感情というものは、良いものも悪いものも伝染することが分かっています。したがって、リーダーが嫌々、やらされ仕事感を持って考え、行動していてはメンバーのモチベーションを生まれません。自分自身が意欲を持って考え、行動することが基盤となって、統率力などの他のコンピテンシーを増大させます。

 

3.情報収集力

 リーダーはメンバーに対して情報を与えると同時に、統率するチームのことを把握しておかなければならず、そのために必要となる情報が自分のところに集まってくる仕組みを作り上げなければなりません。その基盤となるのが、情報収集力というコンピテンシーです。

 

4.把握力

 リーダーの役割はたくさんありますが、進む方向を見定めて、判断することが必要となります。そのためには、絶えず周囲に目を配って、状況の変化をいち早くとらえなければなりません。ただし、情報収集力によって情報を集めるだけでは判断はできません。その集めた情報を解析、評価して把握するというコンピテンシーが必要不可欠です。

 

5.客観視力

 新人やメンバーであれば、また、一人で考え、行動しているのであれば、主観的判断にゆだねるということもあるでしょう。しかし、チーム統率するリーダーは主観的判断ではなく、事実に基づいて客観的に物事を見て判断しなければなりません。この力が、客観視力というコンピテンシーです。

 

6.企画力

 リーダーとして自らが先頭を走るということは、走る方向、向かう場所を決めて、そこに至るための進み方を考えなければなりません。目的を元に目標を定めて、計画を立てるなど、様々なことを考える必要があります。これこそが、企画力というコンピテンシーです。

 

7.提案力

 リーダーと言えどもすべてを自分の独断で決定できるわけではありません。特に企業という組織の中では、リーダーの上位としての、マネージャー、トップマネジメントが存在します。したがって、それらの存在に対して自らの考え、判断を示して、決裁、協力を得る必要があります。そのために必要なコンピテンシーが提案力です。

 

8.主体性

 リーダーは全てにおいて先頭を走っていなければなりません。時には自ら率先してリスクを取る必要にも迫られます。誰かに言われたから、誰からの指示だからといった考え方ではなく、自らの判断と責任においてという姿勢が求められます。そのために必要なコンピテンシーが主体性です。

 

9.ストレスコントロール

 ここまで書いてきたように、リーダーは自分のことだけを考えているわけにはいきません。どちらかと言えば、自分のことは二の次で、チーム、メンバーのことを第一に考えなければならない場面がほとんどとも言えます。そんな中では、自らの意に沿わない決断もしなければなりません。そのため、日々様々な日常的にストレスにさらされることになります。したがって、ストレスコントロールも重要なコンピテンシーであると言えます。

 

 リーダーに求められることは多数ありますが、組織の基礎を担う存在であることから、これら9つのコンピテンシーを意識して努力することが必要です。

 

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