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採用すべき人材とは(人材採用の考えた、人材の見極め方)

 このブログでも、企業にとって最も重要なものは人材であることは何度も書いています。企業活動の中では様々な人材が必要となりますが、それらを得るためには、必要な人材を採用することと同時に、必要な人材に育てなければなりません。しかし、育てる場合には成長が期待できる人材、成長意欲のある人材、言うなれば「伸びシロ」のある人材でなければ、いくら周囲が努力しても本人にその気がなく、素養がなければ教育、育成の効果は期待できません。そういった意味で、適切な人材を採用することが第一歩であると言えます。

  そこで今回は、人材採用という点に焦点を当てて回みたいと思います。

  まず、採用すべき人材とはどんな人材なのでしょうか。一般的には、「優秀な人材」というような言い方をされますが、ここで言っている「優秀」とは何を基準としたものなのでしょうか。知識豊富なことでしょうか、それとも経験豊富なことでしょうか。確かに、知識は少ないよりは多いに越したことはないでしょうし、経験についても同様です。しかし、それだけでよいのであれば、別の言い方をすれば記憶力の良い人、転職回数の多い人、年齢が一定以上の中途採用が正解ということになってしまいます。しかし、そうではないことは現実が如実に物語っています。

 

 確かに、豊富な知識、経験、やる気、バイタリティー、行動力など細かなことを上げ始めればきりがありません。しかし、もっと基本的な重要事項は、その人にどのような役割を期待するかということであり、それによっても適切な人材像は変わってきます。もちろん、採用するときにはそのようなことをケースに合わせて十分に検討して、ということになります。ただ、ケースバイケースで終わってしまっては話が進まないので、ここではそのような中で共通的に要求されることについて考えてみたいと思います。

 

 新卒採用、中途採用共に多くの場面で求められる人材像として、リーダーになれる人、が挙げられます。特に、中途採用ではリーダー、リーダー候補としての募集が多くの割合を占めています。ではここで言うリーダーとはどんな人でしょうか。一言で言うなら、リーダーとは成果を出す人、出さなければならない人と言えます。そのために、リーダー候補となる人には、目標、ビジョンを示せる人、自らがリスクを背負って先頭を走り、決断することができる人と言えます。また、多くの場合リーダーはメンバー率いていますから、コミュニケーション力によって伝え、共有することが必要であり、適切な指示を出すことが求められます。ただし、あくまでも指示であって命令ではありません。命令とは絶対的にYESを求めるものであるのに対して、指示とは納得の上に行動に移されるものを言います。

 例えば、リーダーを役割として期待するのであれば、このような点について着目して、そういった知識や経験があるか、これから身に付けられるかといったことが注目点になります。そして、その素養があるか、近い将来にそれらを獲得、成長させることが期待できるかということを見極めて判断することになります。

 

 また、問題解決力も多くの場面で要求されるものですが、近年では問題解決力だけでなく、問題設定力を持った人材が求められます。これは、顕在化した問題に対処するだけでなく、積極的に問題を見つけだして事前にその芽を摘むことができる能力が必要とされているということです。そして、問題設定力を持った人は自らが改善の芽を育てることができます。ただし、だからと言って問題設定力だけでは意味を成しません。すなわち、問題を解析して指摘するだけでは、ただの欠点探しで終わることになります。従って、発見した問題を解決までも持っていく問題解決力も併せ持った人でなければなりません。

 

 冒頭に書いた通り、この他にも数多くの採用すべき人材像がありますが、今回はリーダー、問題対処について書いてみました。また機会があれば別の視点でも書いてみたいと思います。

 

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