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3つの社会人基礎力(その1:アクション)

 社会人には、様々な力が要求されますが、その中の代表的なものとして3つの社会人基礎力とそれらを構成する12の要素が経済産業省によって提言として整理されています。 

 今回は、その3つの社会人基礎力の中の一つ目として、「前に踏み出す力」(アクション)を紹介します。

 学生時代は、基本的には待ちの姿勢、受け身の姿勢で過ごすことが出来ました。見方を変えれば、受け身の姿勢を強いられることが多かったと思います。そのため、口を開けて待っていれば周囲から餌(教育やチャンス)が与えられていましたが、社会人は自ら独立的に行動していくことが必要となります。やりたいと思うことにチャレンジでき、何かを知りたければ分野の壁を越えてそれを得ることも可能です。しかし、チャンスが欲しければ自分で探して取りに行く、何かが知りたければ自分で勉強しなければ何も得ることはできません。

 すなわち、自ら考え行動すること、「チャレンジ」が必要であると言えます。そして、チャレンジは必ずしもすんなりと上手く行くとは限らず、失敗や挫折も経験することになります。

 

 これらに対応していくことを考えると、前に踏み出す力、すなわち、「一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力」が必要不可欠であると言えます。

 

 そして、この前に踏み出す力を構成する要素としては、

  主体性:物事に進んで取り組む力

  働きかけ力:他人に働きかけ巻き込む力

  実行力:目的を設定して確実に行動する力

が挙げられます。

 

 主体性は、自らの意思で考え行動することであり、何かをスタートする、継続する、その結果として何かを得る原動力、基盤であるとも言えます。人に言われて、指示されてということばかりやっていると、指示待ち、やらされ仕事に染まってしまい、雛鳥症候群になってしまいます。主体性持つことで、何かに自ら進んで取り組み、その成果を享受することができます。

 

 働きかけ力は、文字通り自分以外の周囲に対して影響力を与えることです。自分で考え、努力することは重要ですが、一方で、自分一人でできることにはおのずと限界があります。そんな時には、周囲の協力や助けが重要となります。それらを得るためには、周囲に働きかけて、説得し、納得を得ることで、協力を取りけるというプロセスが必要です。

 

 人は、やらなければならない、やりたいと思っても、必ずしもそれをすぐに実行できるわけではありません。そこには様々な外的、内的障害が存在します。また、何も考えずに行動すれば良いというわけでもありません。適切な目標を設定して、それを確実に達成できる方法を考えること、そして、何よりも重要なことはそうやって考えたことを確実に実行することです。

 

 社会においては、何もせず、夢を見ているだけでは、チャンスの女神は微笑んでくれません。自ら働きかけ、行動してこそ、チャンスをつかむことができます。

 

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