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モチベーションに対する影響要因

 モチベーションマネジメントという言葉もあるぐらいに、近年特にモチベーションが重要視されています。しかし、モチベーションは人の内面、気持ち、心に大きく関わることから論理的に説明することは困難であるため、本人ですらコントロールすることは容易ではありません。そのため、経験的な知見によって考えることも必要となります。また、様々な要因によって影響を受けやすいことも難易度を挙げているともいえます。

 そこで、今回はモチベーションに対する影響要因について書いてみたいと思います。

  まず、簡単にモチベーションそのものについて書いておきたいと思います。日本語では、一般的に「動機」と表現されています。この他には、「ドライビングフォース」などとも言われたりします。何かをスタートするときの、トリガーという側面をとらえての表現であると言えます。また、もっと単純に「やる気」とも言われたりします。いずれにしても、何かをスタートするとき、何かを行うときの力の源の一つであることは間違いありません。

 

 さて、モチベーションに対する影響要因についてですが、大きくは「外発的動機付け」と「内発的動機付け」の二つに分けることができます。

 

 外発的動機付けは、褒美と罰のように本人以外の領域から発生する影響要因です。多くの場合、本人にはその内容をコントロールすることが困難であり、モチベーション以外の部分に影響を与えることが少なくありません。このようなことから、一般的には望ましい影響要因ではないとされています。すなわち、自分の範囲外からの影響要因であることから、やらされ感が完全に払しょくできないことによります。

 

 外発的動機付けに対して、より望ましい影響要因とされているのが内発的動機付けです。これは、本人の内側から出てくるモチベーション要因です。こちらは、外発的動機付けとは異なって、自分でコントロールできるものであり、欲求や希望と関連しています。したがって、自発的要因であるといえます。

 

 内発的動機付けとかかわる部分として、モチベーションが人の内面、心に関わると書きましたがまさにその通りで、精神面そのものが影響要因となります。すなわち、その時の気分によってモチベーションが大きな影響を受けるということになります。これは、コントロールしづらいとも言えますが、逆に考えれば、気持ちの持ちようである程度のコントロールが可能であるとも言えます。すなわち、ポジティブ思考をすることでモチベーションを高めることができます。例えば、気が進まない苦手な仕事のためにモチベーションが上がらないときに、ポジティブに捉えて、苦手が克服できるチャンスと捉えればモチベーションを高められます。

 

 外発的動機付け、内発的動機付けといったモチベーションに対する影響要因の双方に共通する最も重要で注意すべきことが、本人に対する影響の正負によってその影響度合いが異なるということです。ここでいう正負とは、その文字が表わす通りであり、プラスに働くか、マイナスに働くかということであり、正の要因よりも負の要因の方が影響が大きいということです。例えば、褒めるなどの方法によって部下のモチベーションを一生懸命上げたとしても、ほんの少し叱ることで一気にモチベーションが下がってしまうということであり、その度合いが「正<<負」で、はるかに負の影響の方が大きいということです。

 このことを理解しておかないと、モチベーションを高い状態を維持することはとても困難となります。

 

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