JRLテックログ

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3つのロジックツリー(ロジックツリーの使い方)

 皆さんロジックツリーという言葉を耳にしたり、実際にロジックツリーを目にする、作成したことがあると思います。事象の解析、可視化や原因究明、問題解決など様々な場面で活用されています。そういう意味では、最も基本となるフレームワークの一つであると言えるかもしれません。

 そこで今回はそんな基本的フレームワークの一つであるロジックツリーについて書いてみたいと思います。

 ロジックツリーのメリットは、対象を階層構造化することでその全体像を把握することができる、構成要素、主従関係を整理することができるなど様々なものがあります。そして、ロジックツリーの作り方としてのルールはいくつかありますが、その基本は同階層の中では漏れなく、ダブりなくといった、いわゆるMECEなどがあります。すなわち、構成要素の関係性をピラミッド構造にしていくということであり、同じ階層に異なる階層のものが入るとバランスが取れずピラミッドが崩れるということです。

 

 また、ロジックツリーには様々なタイプがありますが、大きく分けると、What型、Why型、How型の3つのタイプが代表的なものとして挙げられます。

 

 What型は、要素解析型、要素分解型とも呼ばれるものです。例えば、下記のように最上位階層のものを構成する要素を考えて、それを順に掘り進んでいくことでロジックツリーを完成させます。

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  二つ目は、Why型であり、原因究明型とも呼ばれます。名前の通り、「なぜ」、「なぜ」を繰り返していくことで、原因を掘り下げていき、真の原因、要因を見つけ出すという流れになります。この型の場合、異なる階層に同じ要素(原因)が出現したり、場合によっては同じ階層に同じ階層が複数出現することがあり、完全なMECEが難しい場合があります。これは、複数の上位原因に対して一つの下位原因が関係しているなど、必ずしも要素と要素が1対1の対応にならないことがあるためです。

 

 三つ目は、How型であり、問題解決ツリー、対策ツリーとも呼ばれます。通常は、Why型で見つけ出した(真の)原因に対して、どうするかという対策を考えていくことを繰り返します。例えば、不良発生の原因としてマニュアルを守らなかったというのが見つけ出された時、なぜマニュアルが守られなかったのかを考えます。そして、それが手元にマニュアルが無いからであれば、なぜマニュアルが離れたところにあるのかといった具合で進めていきます。

 

 細かく分類すれば、もっといろいろな種類に分けることができますが、大きくはこの3タイプに分類することができます。ロジックツリーは最も基本的にはツールではありますが、きちんと使いこなすのにはそれなりの注意も必要です。例えば、往々にしてこの3タイプが混在したようなツリーが作られてしまうこともあります。

 

 これら3つのタイプとMECEを意識して、本当のロジックツリーを作成することができれば、目的の達成に一歩近づくことができます。

 

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