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MORSの法則(具体化の具体的方法)

 目標の設定、計画の策定など様々な場面で頻繁に言われることの一つに、「具体的に」ということがあります。言うまでもなく、これらのことやその他のことでも、あやふやなままでは、結果につなげることはできません。しかし、この「具体的に」とは一体どういう状態を言うのでしょうか。

 そこで、今回は「具体的に」を文字通り具体的にすることを考えてみたいと思います。

  「具体的に」ということを考えるときに、有名なものの一つとして、

 「MORSの法則」

というものがあります。それぞれ、

 ・Measured: 計測可能であること(定量性)

 ・Observable:観察可能であること(客観性)

 ・Reliable:信頼できること(信頼性)

 ・Specify:明確化されて(文言化)

の頭文字をとったものです。

 

 まず、「定量」については、例えば数値化等によって具体化することを示しています。数値化等によって定量化されることによって、比較することや、達成の確認等をすることができます。逆に、定性的であるとこれらのことができません。例えば、「売り上げを向上する」という目標を立てた時、極論すれば1円でもアップすれば達成できたことになります。しかし、そんな風には言えないことは明らかです。また、期間や期限といったこともこの定量性という範疇に入ります。定量性(数値化)が具体化の基本です。

 

 「客観性」については、いくら定量化されていても、主観的な観点に立ったものでは意味がありません。そもそも具体的にという意味の中には、本人以外にも理解、納得できるということが含まれています。主観的であっても理解することができるでしょう。しかし、その先の納得できる段階まで進まなければ行動に移ることができず、結果を得ることができません。したがって、第3者も含めて誰にでも理解、納得できることが条件となり、そのための客観性ということになります。

 

 「信頼性」については、いくら他の具体性の条件が満足されていたとしても、信頼できるものでなければ、土台から全てが崩れることになります。したがって、具体化した内容が信頼できるものであるかというチェックが必要になります。当然のことながらこの意味の中には、第3者から見ても信頼できるということが含まれていることは言うまでもありません。

 

 そして、最後の「文言化」は、他の条件を十分に検討して出来上がった、目標や計画が文字として見える形になっているかということです。頭の中だけで分かっていると思っていても、実際にはあやふやな点が数多くあり、自分でも理解してしきれていない点、抜けている点などが存在します。それらに気付き、文字通り具体化していくためにも、文言化して見えるようにすることで、頭の中を整理することができます。

 

 「具体的」という言葉自体が示すことが実は具体的になっていないという状況を生まないためにも、MORSの法則を思い出して考えるようにしてください。

 

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