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問題解決・課題解決におけるポイント

 ビジネスの世界では、日常的に様々な問題や課題に対峙しなければなりません。しかし、課題があることは実は決してマイナスばかりではありません。課題があり、それが解決されるからこそ進歩が生まれるのです。言い換えるなら、課題や問題は進歩のための糧であるとも言えます。問題・課題解決におけるポイントには数多くのことがあります。今回はその中でもコアとなるもの、重要となるポイントについて、いくつか紹介します。

  課題や解決するにおいてまず重要となるのは、要因、要素等について、「コントローラブル」と「アンコトローラブル」の峻別を行うことです。すなわち、自分たちでどうにかできることと、どうにもできないことを切り分けるという作業が重要です。例えば、持ち時間のどれぐらいの割合をどのワークに割り当てるか、すなわち、いわゆるエフォート率は自分たちの裁量範囲であると言えます。一方で、法規制等や社会情勢の変化はおよそ自分達ではどうにもできない範疇にあると言って良いでしょう。

 

 前者のコントローラブルなものについては、如何にして最適状態にするかということを十分な時間をかけて検討することが要求されます。しかし、後者のアンコントローラブルなものについては、いくら事前に考えたところで簡単に状況が変わってしまうリスクがあります。従って、このようなものについてはその存在を把握することと、可能な限りのリスクヘッジの準備をするということが必要となります。

 

 また、現代における問題・課題は極めて複雑になっていることから、チームや組織などの集団で対応することが一般的です。このような時に重要となるのが、最初の段階で、メンバー全員で課題の定義、目的(なぜその課題や問題を解決するのか)、ゴール(その課題や問題を解決することによって得られるもの)を共有することです。それぞれが、異なる目的やゴールを意識していては、当然のことながら集団の力、シナジーが発揮されません。

 

 そして、実際の問題・課題の解決においては、まず、現状と理想状態の差異を可視化することが必要となります。これによって、解決すべき問題・課題が明らかになって、明確に定義されます。そして、原因、障害(邪魔するもの)、対応(対策)を考えていくことになります。これは、対象範囲、すなわち、スコープを決めることです。このようにスコープを定義しておかないと、どんどん発散していってしまい、最終的には手に負えなくなります。

 

 また、問題や課題そのものはもちろん、その要素も複数存在することも少なくありません。したがって、最もクリティカルなもの、最も重要なものはなにかということを検討することが必要となります。限られた時間、リソースの中で必ずしも全てを同時に相手にすることはできません。だからこそ、優先順位が重要となるのです。

 

 これらは問題、改題解決だけでなく、戦略策定や仮説構築など種々の場面で重要なキーとなる考え方です。

 

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