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三話(三つの話し合いの種類)

 仕事をしていれば一日中誰とも話をしない人言うのは、ほぼないと言ってよいかと思います。仕事の話はもちろん、雑談など様々な話をすると思いますが、こんな風には人の話の場面にも様々なものがあります。

 そこで、今回はそんな「話の種類」について書いてみたいと思います。

  もっとも一般的な「話」は、「会話」です。これは、何かしらのゴールや明確な目的があるわけではなく、会話自体、話をすること自体が目的であるとも言えます。敢えて定義するならば、交流、情報交換、関係の構築などが目的となるかもしれません。市議との場面では、潤滑油的な役割を担ってくれるものでもあるでしょう。そういう意味では、楽しむということも会話の重要な要素であるともいえるかもしれません。仕事の場面では、残り二つの「話」とのバランサー的役割でもあります。

 

 二つ目の「話」は、「議論」です。議論では、通常何かしらのテーマがあり、それに沿って話し合いが行われます。そして、議論によって、一つの結論を導き出すことが目的であることが一般的です。テーマとしては、例えば合意形成や問題解決などが挙げられるでしょう。仕事の場では最も多い話し合いのパターンでもあります。

 議論において重要なことは、原則として対等な立場で話し合いが進むことが挙げられます。仮に上司と部下の間の議論であっても、部下は上司の意見に従うものとしてしまえば、そもそも議論ではなくなってしまい、単なる指示でしかありません。

 

 三つ目の「話」は、「対話」です。対話は、話の中で意見交換をすることや、相手の発現をヒントとして、探究や発見をすることを目的とした話し合いと低語することが出きます。そのよう意味で会話と議論の中間的なものとも言えます。すわなち、議論のように対等に意見をぶつけ合うことも必要であり、また、会話のような潤滑剤的な面も必要ということです。

 

 普段の話し合いの場面では、これから「議論をするぞ」や、「対話をするぞ」というように意気込むことはほとんどないと思います。また、明確にこの三つに分けられるわけではなく、これらが入り混じったような状況で話し合いが進展していくことも多いでしょう。そのような意味において、話し合いを分類することが目的ではないことは言うまでもありません。ただ、話し合いをする中で、これらのバランスを取る事を心がけたり、それぞれに合わせた話し合いを進めていくことが重要です。

 

 そして、仕事の上でのこれらの話し合いと日常の井戸端会議との最も大きな違いは、目的、ゴールが設定されているかということです。井戸端会議はまさにそれ自体を楽しむことが目的である会話の最たるものとも言えますから、明確な目的は無くても何の支障もありません。しかし、仕事上ではその話し合いによって何を得るのか、何を実現するのかというゴール、目的がやはり必要です。特に、会議などの場ではこれらが明確に定まっていないと、話が本筋から脱制することはもちろん、それによる時間の浪費につながってしまいます。

 

 この話し合いで何をしようとしているのか、ということを考えることが重要です。

 

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