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選択、決断の考え方(判断の方法)

 業務はもちろん、人生においても、人は誰しも絶えず選択を迫られています。そして、当然のことながら選択を誤ればその報いを受けることになります。一方で、未来は誰にもわからず、絶対の選択基準、考え方というようなものが無いのも事実です。しかし、だからと言ってサイコロに未来を委ねるしかないというわけではありません。絶対に正しい選択ができる方法というような都合の良いものは確かにありませんが、より可能性の高い選択をする考え方というものはあります。

 そこで、今回は選択の考え方、判断の方法について書いてみたいと思います。

  まず、選択において明確に認識すべきことは、選択の対象、すなわち、達成することには2種類あるということです。一つは、「絶対達成目標」と呼ばれるものであり、文字通り必ず達成したいこと、もっと言えば、必ず達成しなければならないことです。例えば、大学の授業では優良可(最近では秀優良可が増えていますが)で評価されますが、この場合には、可の評価を得ることは単位を取得するという意味で絶対達成目標であると言えます。これに対して、希望達成目標はは、文字通り可能であれば達成したいことです。前述の大学の評価の例でいえば、優や秀を得ることが希望達成目標であると言えます。

 よりベターな結果を得るためには、これら2つの目標を認識して、選択の基準を設定することが重要となります。希望達成目標を絶対達成目標のように扱ってしまえば、リソースの浪費が発生してしまいます。一方で、絶対達成目標を希望達成目標のように扱えば、目的を達成できないという事態になります。したがって、何が譲れない線、いわゆるデッドラインなのか、そして、ストレッチゴールとしてどこを設定するのかということは、この後の基準や要因の考え方の基盤となります。

 

 選択するということは、オプション(選択肢)を選ぶということです。したがって、当然のことながらオプションをまず設定しなければなりません。そこで重要となるのが、オプションの特定要因、すなわち、必要条件です。様々な案が選択肢となりうるためには当然のことながら目標に到達できる可能性がなければなりません。いったい何が、どうすれば、目標を達成できるのか、そこからオプション自身の設定が始まります。すなわち、オプションかオプションでないかの選択とも言えます。

 

 次に必要となるのが、オプションの認識です。すわなち、そのオプション候補は一体どのようなものなのかということを把握することです。言い換えるなら、オプション候補の具体化と言えます。これができなければ、後述するオプションのランク付けや選択はできません。

 そして、オプションを認識しすると同時に必要なことは、それぞれのオプションが導く結果と可能性を認識です。そして、これが最終的にオプションを選択する基準の基盤となります。ただし、ここで注意すべきことは、成功時の結果認識だけでなく、リスクについても認識しておく必要があるということです。先に述べた通り未来は未確定であるということはもちろん、何かを行えばそれに対応した反応が起こります。その中には当然のことながらリスクも存在しています。したがって、オプションを選択するときには、結果の適正、それを得られる可能性とともに、同時に起こり得るリスクも同じ土俵の上で評価しなければなりません。

 

 選択においては、ここで上げた以外にも様々な不確定要素があります。それらすべてを予見して対応することは現実的には極めて困難であると言えます。したがって、少なくとも状況を正しく認識して、可能な限り客観的で論理的に判断を下していくことが重要となります。

 

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