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自律的組織の作り方

 ディズニーの魔法とも呼ばれるキャストたちの仕事ぶりは、様々な要因によるところがありますが、その中の一つが「自律的組織」として成立しているからであるということが挙げられます。しかし、この自律的組織を作り上げることが困難なことは誰もが認識しています。

 そこで、今回は自立的組織の作り方と題して、そのポイントについて書いてみたいと思います。

  自律的組織を作るにあたってのポイントとして、一般的に認識されていることの一つに「権限移譲」があります。確かに、自律的に考え、行動するためには、それらを行うための権限が必要不可欠です。また、自律性というキーワードでさらに考えると、これは人の根源的本性の一つであるとも言えます。人は誰しも誰かに指示命令されて支配下に置かれて、言われるがままに考え行動しなければならない状況を拒みます。これは、逆に言えば自分で考え、行動したいと願うのが人の本性であるということです。このような根源的なことも含めて、権限移譲は人を動かす上では重要であると言えます。

 

 しかし、一方で権限移譲を行っただけでは自律的組織は形成されないこともこれまでの事実が証明しています。例えば、移譲された権限が十分に活用されずに、指示を待ってしまう雛鳥症候群に陥ってしまったり、逆に以上範囲を逸脱して組織が崩壊がしてしまうといった問題が起きてきました。すなわち、自律的組織形成において権限移譲は必要条件ではあるが、残念ながら十分条件ではないということになります。

 

 では、いったい何が不足しているのでしょうか。

 

 それは、「責任」です。移譲された権限を十分に活用する責任、結果に対する責任などが具体的な責任の例として挙げられるでしょう。なぜこれまでの権限委譲が失敗してきたのか、それは、権限と共に責任が定義されて子なったからであると言えます。別の言い方をすれば、責任と権限のバランスがとれていなかったということです。

 

 人の思考プロセスは極めて複雑であり、束縛されると萎縮する、反発するのですが、完全に自由になっても今度はその自由に束縛されてしまうのです。仮に自由なアイデア、行動を許すと言われても、そこに勝手に束縛条件を付けてしまうのが人の思考パターンの一つでもあります。だからこそ、前述のように責任と権限のバランスが重要になるのです。

 

 指揮下に置かれることも不自由ですが、自由ほど不自由なものは無いという言葉もあります。結局は組織マネジメントがポイントになるということです。

 

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