下記セミナーを開催します。
お申込みは、HPのお問い合わせボタンよりお願いします。
【タイトル】
接着のメカニズムと表面/界面の分析・評価法
~接着・剥離の基礎と現象論,表面・界面の分析・評価のポイント,解析事例~
【概要】
あらゆる工業分野において接着技術は様々な用途、場面で用いられており、現代において必要不可欠なものの一つとなっています。材料と材料をつなぎ合わせる接着はもちろん、メッキや塗膜などの膜形成も接着技術の応用と言えます。すなわち、あらゆる分野において、材料特性や製品性能を左右するのが接着技術であり、技術者にとって接着を支配することは非常に重要です。一方で、接着と表裏一体のものとして扱わなければならないのが剥離です。接着や剥離現象を制御するためには、その表面や界面の状態や構造・特性を把握することが必要不可欠ですが、その重要度にもかかわらず、表面や界面の真の姿を知ることは容易ではありません。
本講座では、接着・剥離のメカニズムとその制御における表面・界面の真の姿を知るためのアプローチ法と分析、解析の方法を中心にして、事例も交えながら詳細に解説します。
【修得知識】
・接着、剥離の基礎及びメカニズムモデルの理解
・接着、剥離解析のための分析、評価技術
・接着、剥離にかかわる問題解決の考え方
・接着、剥離にかかわる表面、界面の解析アプローチ
など
【開催日】
2019年5月15日 10:30~16:30
【会場】
サガフラット(東京 門前仲町駅)
【受講料】
29,980円(税込)
【主な内容】
1.接着に支配される現代社会 2.接着とは 1)接着と粘着 2)接着を生む力 3.接着を支配するもの 1)接着・剥離を支配するもの 2)表面を支配するには 3)表面が関わるその他の現象 4)接着関与因子と評価法 4.接着・剥離分析の考え方 1)接着解析の分類 2)接着分析のパターン 3)接着過程の解析 4)剥離箇所の特定 5)剥離原因の分類 6)正常品分析の難しさ 5.表面とは 6.問題解決アプローチ 1)問題解決のアプローチ 2)剥離の観察 3)視る 4)剥離状態の解析 5)代表的要因別アプローチ 6)複合要因の分離 7)加速試験 8)アプローチの例(位置、サイズ) 7.樹脂/金属の接着 1)金属/樹脂の接着パターン 2)相互作用・反応の様式例 3)金属基材の前処理 4)接着不良要因 8.不良解析 1)剥離解析ファーストステップ 2)ファーストステップの観点 3)界面剥離の場合 4)界面剥離の場合 5)層内剥離の場合 6)接着不良の場合 7)不良対策 9.メカニズム解明 10.ケーススタディー 1)今後の注目領域 2)シランカップリング反応 3)視るべきポイント:シランカップリング反応 4)解析の難しさと障害:シランカップリング反応 5)シランカップリング反応の解析とは言うけれど 6)シランカップリング基材表面の解析法 11.表面分析成功のキーポイント 1)接着剥離分析≒表面・界面分析 2)表面分析の心構え 3)試料の取り扱い 12.代表的分析手法の使用例 1)X線光電子分光法による組成官能基評価(XPS,ESCA) 2)オージェ電子分光法による界面評価 3)TOF-SIMSによる表面化学構造評価 4)FTIRによる硬化挙動の解析 5)SEM、TEMによる界面の観察 6)EPMAによる表面処理の評価 7)走査型プローブ顕微鏡による評価 8)µ-TAによる評価 9)接着(剥離)強度評価 13.接着界面の分析 1)接着における界面の重要性 2)界面の形成,分類 3)界面における課題 4)界面分析のフェーズ 5)イオンエッチング法 6)XPSによる深さ方向分析(角度変化法) 7)角度変化ATR法 8)精密斜め切削法 9)新しいアプローチ 14.解析の実例 1)PI/Cu/Si接着界面の解析 2)接着前処理層の深さ方向分析 3)UV表面処理による構造変化の深さ方向解析 4)UV照射によるオレフィンの構造変化 5)XPSによる紫外線照射PIの解析 6)気相化学修飾法 15.仮説思考による研究開発と問題解決 1)仮説モデルの構築 2)目的→ゴール、そして、仮説 3)仮説の証明と分析 4)課題解決・研究開発とは 5)接着の実現・剥離の解決 6)見えているものが全てではない 16.まとめと質疑
|
|