JRLテックログ

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ジャパン・リサーチ・ラボが提供する技術コンサルティング、人材育成、戦略策定、セミナー等の様々なコンテンツに関する情報を提供するブログです

20190801セミナー(FT-IRの基礎と異物分析への実践応用テクニック)

下記セミナーを開催します。

 お申込みは、HPのお問い合わせボタンよりお願いします。

 

【タイトル】

FT-IRの基礎と異物分析への実践応用テクニック

 

【概要】

 赤外分光法は研究・開発だけでなく、工場でのインライン評価などにも幅広く使用されています。
近年になって、ATR法を初めとした様々な測定法の開発や装置の改良によって、従来困難であったような試料も容易に測定が可能となり、基本的な測定手法としてその地位を確立しています。

 しかし測定が容易になったためか、とりあえず使う状況が生まれて実際のサンプルに直面した際、どう測定・解析を行うかが分からないことが増えてきました。残念ながら文献・教科書等では原理を解説するにとどまり、現場活用に軸足を置いたものは多くありません。

 本講座は、赤外分光法の原理だけではなく、よりアプリケーション寄りの内容、実務での赤外分光法活用を中心としています。
実際の分析操作やスペクトルの解釈、実際の分析において対象とすることの多い異物や混合物、様々な試料や目的への対応の方法、事例などについて、実務使用における測定技術や応用技術、コツ・ノウハウを解説します。

   

【修得知識】

・ FT-IRの基礎知識
・ 各種測定方法
・ スペクトル解析の考え方
・ スペクトルサーチのコツ
・ 異物分析テクニック

  など

 

【主な対象】 

主に研究、開発、技術部門の方で
・FT-IRの基礎から応用までを学びたい方
・異物分析のテクニックを知りたい方
・実践的知識とテクニックを修得したい方

など

 

【開催日】

  2019年8月1日 10:00~16:30

【会場】

  日本能率協会・研修室(大阪)

【受講料】

 53000円 (税抜き)

 

【主な内容】 

  項目 内容
1日
10:00~16:30

1.赤外分光法の基本原理と特徴

•分光分析における吸収の定義

•赤外分光の波長領域

•振動モード

•気体と液体・固体

•赤外分光法の長所・短所

•赤外分光法による評価

•主な検出器

•検出器の感度特性

2.代表的な測定法

•透過法

•全反射法(ATR

•反射法

•拡散反射法

•主な測定法のまとめ

•顕微赤外

3.赤外スペクトル

•赤外スペクトルの概要

•主な振動モード

•主な吸収帯

•赤外分光の構造敏感性

•指紋領域の利用

•カルボニル基の判別

•スペクトルサーチ

•スペクトルデータベース

•代表的検索アルゴリズム

•検索アルゴリズムの限界

•ヒットスコアの罠

•検索結果の間違い例

•スペクトルサーチのコツ

•差スペクトル

•混合解析

•オープンライブラリ

•系統分析

•スペクトルパターン

•帰属の考え方

•ラマン分光法との対比

4.定量分析

•検量線法

•検量線法が適用困難なケース

•ピーク強度比法

•誤差要因

5.大気成分補正

•窒素パージ法

•差分法

6.測定条件

(測定条件)

7.スペクトル処理

•ベースライン補正

•スムージング・補間

•ピーク高さと面積

•自動処理の注意点

8.混合物の解析

•混合物のスペクトル

•ピーク分離

•差スペクトル

ATR法における差スペクトル

•他手法との組み合わせ

9.異物・微小部

•顕微透過法

•マイクロサンプリングの検討

•顕微ATR

10.汚染・付着物

•差スペクトル

ATR転写法

11.黒色試料

(黒色試料)

12.高次構造

•結晶解析

•融解

13.FT-IRにおける注意点

(FT-IRにおける注意点)

14.事例

•フィルム上汚染

ポリイミドの表面処理層の深さ方向分析

•精密斜め切削法

•異物分析

15.実例

•シミ、変色の分析

•埋もれた異物のサンプリング

•顕微赤外を用いたPPフィルム中異物の分析

•付着物の分析(顕微IR、μ-MS)

•塗膜ハジキの分析

•PET/エポキシのIRスペクトル

LCDTFT基板上の欠陥分析

•マイクロ抽出法による分離分析

•薬液中の浮遊物の分析

16.その他のコツ・ポイント

(その他のコツ・ポイント)

17.まとめ

(まとめ)