JRLテックログ

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問題解決の3大プロセス(効率的に問題を解決する方法)

 日常業務の中では、様々な問題が日々発生し、それらに対応することが求められます。問題には様々なものがあり、万能な問題解決方法というものは残念ながらありません。しかし、そのような中でもいくつかの代表的な問題解決アプローチが提唱されています。この問題解決のプロセスには様々なものがありますが、今回は、オズボーン、ビュール、ケブナー・トリゴーの3タイプについて紹介します。

 【オズボーン】

 オズボーンのチェックリストで有名なオズボーンが提唱した問題解決のプロセスです。実際のプロセスは、以下のようなものになります。このプロセスでは、まず方針決定することが要求されています。方針決定とは文字通りの方向性の決定以外に、目的の確認、ゴールの確認はもとより、どの程度の時間やリソースを割くのかなどについても決める必要があります。次に、準備では主にベンチマークとして問題の可視化、課題化から始まり、様々な情報収集を行うことになります。そして、それらを分析して原因仮説を立てます。ここで特徴的なことは、すぐに行動に移すのではなく、熟成と呼ばれる温め過程が入ることです。具体的には、一旦冷静になって、思考を整理するというような作業になります。その後、再度統合というフェーズで情報、仮説、熟成結果などを総合的に検討し、仮説を決定して具体的なToDoへと落とし込み、実際の検討作業に入ります。

 

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【ビュール】

 ビュールの提唱する問題解決プロセスの特徴は、前半の問題の定義づけの部分が中心となっていることです。まず、問題を可視化することが最も重要であるという考え方と言えます。このフェーズで重要なことは問題のフレーミングですが、このためには情報の収集と問題への着眼点、観点がポイントとなってきます。全ての事象は表裏一体、多面的であることから、見方によって様々な側面を持っています。したがって、どのような観点で見るかということが、問題のフレーミング、可視化、定義には重要となるのです。そして、これによってその後のフェーズの方針が左右されます。その後のフェーズは名前は異なりますが、オズボーンの問題解決プロセスとほぼ同様と言えます。

 

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【ケブナー・トリゴー】

 ケブナー・トリゴーの特徴は、様々な側面の分析によって問題解決を行うという考え方になります。言い方を変えると、様々な側面、観点で可視化を行うということになります。これは、前述のようにすべての事象には多面性があるということに由来していると言えるでしょう。特に、問題そのものの分析に入る前に、状況、即ち背景等も含めて検討するという所や、対策決定後にもさらにまだ顕在化していない潜在的問題の検討も含まれているところにも特徴があります。

 

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