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経営戦略の考え方(経営戦略の要素とは)

 企業を経営、運営していくためには、戦略策定は必要不可欠であり、その中心となるものが経営戦略です。しかし、この経営戦略の要素をきちんと理解している人はどれぐらいいるでしょうか。多くの人は、単に経営方針、経営者の考え方というようなイメージを持っているのではないでしょうか。経営戦略とはもっと本質的なものであり、様々な要素から成立しています。

 そこで、今回はこの経営戦略を決める要素にはどのようなものがあるかを書いてみたいと思います。すなわち、経営戦略を考える上での基礎となるものです。

  まず基盤的要素として挙げられるのは、「ビジョン」、すなわち、将来像です。自分たちは企業経営によってどうなりたいのか、何を実現したいのかということがなければ、経営そのものが意味を持たないことになってしまいます。従って、このビジョンとは、経営の目的と密接に関係しています。また、これらは経営陣はもちろん、従業員全員のベクトルを合わせる方向を示すものでもあります。

 

 次に挙げるべき重要な要素は、「使命」、すなわち、ミッションです。企業とは「公器」とも言われるように、社会リソースの一つであり、かつ、その社会リソースを利用することで存続、活動します。従って、社会に対する責任としての使命を持たなければなりません。そして、そこから生まれる使命感がモチベーションを生む原動力の一つにもなります。企業とは、本質的に営利を追求するものではありますが、それのみに在ってはならないということでもあります。

 

 次にあげる要素は、「顧客」です。企業活動とは、BtoB、BtoC問わず、必ず顧客が必要不可欠な絶対要素です。自分たちはいったい誰に対して、商品やサービスを提供する経済活動を行うのか、誰を相手にしているのか、誰を相手にするのかということは企業活動の根本の一つと言えます。従って、企業活動においてはどのような場合であっても顧客イメージを認識している必要があり、それは経営戦略においても例外ではありません。顧客を無視した内向きの経営が認められるほど社会は寛容ではありません。

 

 顧客と同時に重要となるのが、「ニーズ」、すなわち、顧客は何を求めれているのかということです。自分たちだけでどんなにいいものであると思っていても、顧客が必要としないものは受け入れられません。従って、顧客と同時にその顧客が求めているものを認識しておくことが必要不可欠です。ニーズの把握は、ここまで上げてきた要素の中では、実は最も難しいものの一つと言えるでしょう。ビジョン、氏名、顧客は基本的に自分たちで考え、選択肢、決めるものですが、ニーズは顧客が決めるものです。そういった意味で、正しく把握することが困難な面もありますが、絶対条件であることも事実です。

 

 そして、そのようなニーズに対応するものとして挙げられる重要要素は、それに対して提供する「価値」は何かということです。顧客のニーズを自分たちなりに理解して、解釈し、そのソリューションとして提供する価値、バリューをどう考え、設定するかはまさに経営戦略の根幹の一つであると言えます。

 

 次に挙げるべき要素は、そうやって顧客のニーズに対して価値を提供することで自分たちは何を得るのか、すなわち、「成果」は何かということです。経営戦略とは企業活動のためのものであり、経済活動のためのものです。したがって、必ずリターンがセットになっていなければならず、それこそが成果です。ただし、ここで理解しておくべきことは、この成果とは必ずしも利益という意味だけではなく、使命ともリンクしていなければなりません。

 

 そして、今回最後に上げるのは、「計画」です。経営戦略を具現化していく、実際にミッションを達成して、成果を得るためには計画は必要不可欠です。

 

 経営戦略とは、企業の根幹であり、未来を決めるものです。単に利益を追うようなものではなく、使命感を持って、本当の未来像をイメージできるものでなければなりません。

 

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