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経済学とは何か

 企業活動、ビジネスを遂行していく上では、経済学を無視することはできません。しかし、多くの人はしっかりと経済学を専門的に学んでいないのが実情であり、特に技術系の人間は全く蚊帳の外と言っても過言ではありません。しかし、技術屋だからと言って経済学を無視してよいというわけではありません。

 そこで、今回は経済学とは一体どういうものなのかということを難しい理論や数式や理論は無しにして、イメージを掴むということに主眼を置いて書いてみたいと思います。

  経済学とは何か、多くの経済学者たちがその説明を試みていますので、まずはそれらを振り返ってみたいと思います。

 

ジョセフ・E・スティグリッツスティグリッツ入門経済学』より

「個人、企業、政府、さらに社会にあるその他のさまざまな組織が、どのように選択し、そうした選択によって社会の資源がどのように使われるかを研究する学問である。」

 

ニコラス・G・マンキュー『マンキュー入門経済学』より

「社会がその希少な資源をいかに管理するのかを研究する学問である。ほとんどの社会では、資源配分は全権を握った1人の独裁者によって決められるのではなく、膨大な数の家計と企業の行動を統合した結果として決定されている。」

 

 この二つの定義に共通するのは、「資源」であり、これを軸とした社会の変化を明らかにするためのものということが出来そうです。

 

 また、この資源という軸から、経済学とは資源のやり取り、移動を説明するものであると表現されることもあります。良く耳にする表現を使うなら、「需要と供給」ということになるでしょう。

 

 そして、経済学を考えるときに避けて通れないキーワードがもう一つあります。それは、マクロ経済学ミクロ経済学です。前者は社会全体や国家といったレベルのものを対象としたものであり、後者は企業や家庭、または、個人に関わる経済を対象としたものです。このことが示しているのは、経済学において規模の効果、影響は多大であり、極めてクリティカルなものであるということです。

 

 もう一つ経済学を考えるときに忘れてはいけないことがあります。それは、マクロ経済であろうが、ミクロ経済であろうが、人が関わるということです。これは何を意味するかと言うと、「感情が関わる」ということであり、純粋な理論、サイエンスだけでは説明できない事象の影響を無視できないということです。

 したがって、「経済学とは、行動学と心理学である」とも言われます。

 

 最後に、定義とは異なりますが、重要なポイントを補足しておくと、そもそも経済学とはなぜ存在するのでしょうか。どうせ感情が関わって全てを説明できないのであれば意味が無いという人もいます。本当にそうでしょうか。確かに全てを説明することは困難かもしれません。しかし、多くの部分では後付であったとしても説明が出来るのも事実です。

 経済学とは、少しでも事象の背景を明らかにして、未来に活かすことで、資源をより効率的、効果的に利用するために存在するのです。

 

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