技術継承というとどうしても、生産技術、現場技術の手順や方法などのいわゆる「作業」の継承が最初にイメージされます。もちろん、そういったことも技術継承の対象であることには間違いありません。しかし、技術継承の本質はそこにはありません。
上記のようなこともあって、技術継承というとマニュアル化、マニュアル作成に注力して、マニュアルが完成すればそれで技術継承は終了というように認識されているケースが数多くあります。確かに、マニュアルも重要ではありますが、それだけでは全く不十分です。マニュアル作成は技術継承の要件の一つでしかありません。また、マニュアルは基本的に想定したことに対応するものです。しかし。生産現場等で起きることは予測できることばかりではなく、予期しないことが起きるのが常です。
マニュアルは書かれていることに関しては、そのマニュアルがきちんと作成されていれば何の問題も無く作業を進めることができます。しかし、前述のように想定外のことが起きるのが現場です。マニュアルに全てのケースを網羅することは不可能です。従って、マニュアルに記載されていないケースにはマニュアルでは対応できないのです。そういったときに対応できるかどうかが、ベテランと非ベテランの違いであると言えます。そこにこそ、ご術継承の本質があるのです。
マニュアル化は、言わば見える技術の継承手段です。しかし、現場の技術、継承すべき技術はそれだけではありません。見えない技術、すなわち、予想外の事態に対応することの基盤となる、「考え方」、内面の思考も現場技術なのです。これこそが、現場技術の基盤であり、技術継承の本質なのです。従って、技術継承では、マニュアルで対応できる見える技術と、見えない技術の両面で進めていかなければなりません。
しかし、見えない技術だからこそ難しいのも事実です。多くの技術継承が、やってみて、出来たと思っていたのに上手くいかない原因の一つはここにあります。見えない技術の可視化にはノウハウがあります。
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技術継承は待ってくれません。少しでも早く動かなければ、技術消失という取り返しのつかない痛手をこうむることになります。