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成果を生むためには何に注目すべきか(成果を生む方法)

 成果主義という言葉使われてから相当の時間が経っていますが、良く耳にするのはその弊害、問題点です。みんなが目先の結果にとらわれて、本当意味での成果を生んでいないというようなことが言われています。しかし、なぜ成果を生み出すことができないのでしょうか。

 今回は、そんな問題を踏まえつつ、どうすれば成果を生み出すことができるのかという点について書いてみたいと思います。

  そもそも成果主義というのは、評価の方法の一つとして使われ出した言葉です。旧来の日本の評価は年功序列で成果とはほぼ無縁で、年齢と共に役職や給料が上がっていくことが普通でした。しかし、高度成長期を境にそれが困難になってきたことと、企業間の競争が激しくなり実際に成果が求められるようになったなどの背景があります。そこで、会社に対して貢献した人、すなわち、成果を出した人の厚遇するという考え方として、成果主義が生まれました。

 

 しかし、現実には少なくとも日本においては、成果主義が本来の形として機能しているケースは少なく、形骸化しているケースがほとんどであると言えます。

 

 では、なぜそのようなことになっているのでしょうか。

 

 一つには、成果主義という制度自体の問題として、

  • 皆が短絡的に結果を求める
  • 過度、不公正な競争(蹴落とし)
  • 事なかれ主義

などが挙げられます。

 

 これら以外に、日本で特に顕著なものとして、成果の捉え方が適正なものではないという点が挙げられます。それは、成果主義と言いながら、本来求める成果のレベルに達していなくても、「頑張った」という点を過度に重視して評価してしまう傾向が顕著にみられます。これは、いわゆる「根性主義」が形を変えたものであるとも言えます。

 

 もともと成果主義には、結果だけでなく、そのプロセスも評価するという側面は持っています。しかし、これは失敗であったとしても、そこから成長という成果を得られたという考えたが基本にあります。したがって、頑張ったということ自体は評価の対象ではなく、頑張ることによって何を得たかという点が重要となります。

 

 具体的には、今現在でも、夜遅くまで残って仕事している、休日出勤をしているということを評価対象として重視している企業や管理職が少なくありません。しかし、これは単純に評価の対象にはなりません。なぜなら、実際には仕事が遅いから、仕事のやり方が適切ではないからそのような状況になっている、そして、その問題点を学んでいない、すなわち、成長していないことの結果であると言えるからです。

 

 では、どのように考えれば良いか。それは、

  評価基準を量から質に転換する

ことです。

 残業時間や頑張ったという点を重視するということは、仕事をしている時間、すなわち、量を基準に評価していると言えます。これに対して、そこからどのようなアウトプットである成果を出したか、成長したかということは質で評価していると言えます。

 

 まずは、この評価視点の転換を行うだけでも成果主義の効果は格段に上がります。

 

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