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2パターンの目標の種類

 何かをするときには、必ず目標を定めることが必要であり、目標を定めることは成長の基盤の一つでもあります。しかし、目標を定めると言ってもどんな目標であっても良いというわけではありません。例えば、良く言われるように、具体的、定量的に言ったことも条件の一つとして挙げられます。しかし、当然のことながら目標の考え方はこれだけではありません。

 そこで、今回は二つのパターンでの目標の種類について書いてみたいと思います。

  一つ目の分類パターンは、「必達目標」と「努力目標」という二つの種類です。前者は文字通り、必ず達成しなければならない目標であり、これが達成できなければ多大なダメージを負ってしまうようなものです。これに対して後者は、できれば達成したい、ちょっと無理かもしれないけれど達成の努力をしたいというようなものです。

 

 したがって、必達目標として設定される目標は、多くの場合ある程度達成の戦略や計画が見通せるものである必要があります。どうやって達成してよいかというような目標を必達目標としてしまうと大きなリスクを負うことになります。一方で、努力目標は、もちろん達成できなくても良いというわけではありませんが、失敗することも念頭に置いて設定されるような目標と言え、チャンレンジ目標と表現することもできます。

 

 目標などと言うものは全て必達目標であるという考え方もありますが、現実にはそれではチャレンジはできなくなってしまいます。かと言って、努力目標ばかりでは必要な結果を得ることはできません。したがって、両者のバランスが大切であるということになります。

 

 二つ目の分類パターンは、「通常目標」、「改善目標」、「革新目標」と言う分け方です。それぞれの定義は、読んで字のごとくであり、通常目標は日常業務に直結した、言うなれば業務目標と表現できるものです。改善目標は、現状でも何とかなっているが、より良い状態を目指したものと言えるでしょう。革新目標は、現在できないことをできるようにするような目標です。前述のパターンに当てはめれば、通常目標は必達目標、革新目標は努力目標、改善目標はその中間的なものと言えるでしょう。そして、通常目標ー改善目標ー革新目標の順で短期視点から長期視点での目標設定になります。言い換えると、通常目標は日々の生活費を稼ぐためのものであり、革新目標は将来の生活のためのものであるということになります。

 したがって、これら3つの分類においても、バランスが重要であるということは言うまでもありません。今のことばかりに全てを費やしていては、変化する時代に取り残されてしまいます。一方で、将来の準備をするためには今のことを無視できません。

 

 目標設定は、ただ決めれば良いというわけではなく、必要性、必然性といった視点や、達成された時の効果、リターンという視点も重要です。そして、リソースは有限であるということ、リスクヘッジと言う点においても、前述のバランスが必要になっています。目標設定が行動のスタート地点であり、スタート地点を間違えてしまえばゴールにたどり着けません。

 適切な目標設定を心がけてください。

 

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