JRLテックログ

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2020年のスタート

 さて、今日から仕事始めという方も多いのではないでしょうか。

 

 理屈だけで考えれば、時間は止まることなく流れていて、暦も人間が勝手に作っているだけですから、年が明ける、新年という概念自体が非論理的であるという見方もできます。その証拠に、新年だけでなく、新年度という区切りや、決算年度が9月という会社も少なくありません。また、最近では昨年の令和のスタートもあります。

 

 こういった中で、新年だけが最も盛大なイベントなのかと言えば、その理由は最も歴史が古く、最も多くの方に共通的に設定できる区切りであるということが挙げられます。しかし、それだけのことと言えば、それだけのことです。

 

 では、年が変わる、年度が替わるといったこと自体には何らの意味も価値もないかと言えば、そうとも言えません。

 

 時間は止まることなく流れていくと冒頭で書きましたが、まさに、それこそが区切りを必要とする最も重要なポイントの一つと言えます。長い流れの中では多くの変化は緩やかであり、また、その流れに身を任せてしまいます。そして、人は本能的に変化を避ける傾向があります。したがって、重大な変化に気づかない、漫然とした流れに飲まれる、すなわち、進歩が生まれないという状況に陥ります。

 

 そんな時に、明確な区切るが設定されることで、期限が決まります。そして、期限とともに目標を決めることができます。また、区切りを迎えることで振り返るということができます。さらに、時間の流れは悠久ではあるが、自分の時間は確実に消費されていることを改めて認識することができます。

 

 こんな風に考えると、新年という区切りには大きな意味と価値があると言うことができます。そして、その意味と価値を活かすためにも、ぜひ新年にあたってその年の目標を決めることが大切です。

 ただし、目標を決めたら必ず紙に書きだして、目に見える形にすることが大切です。頭の中で考えているだけでは朧気で儚いものでしかありません。しかし、それを書き出すことで目標は存在を得ます。また、書くことは自分自身に対して、さらには、周囲に対するコミットメントになります。

 

 また、もう一つ大切なことは振り返りです。年末、または、次の年の目標を決めるときに、決めた目標は達成できたのか、どんな変化・進歩があったのかといったことを振り返ることが大切です。これをしなければ、目標は書き出したとしても単なる絵に描いた餅になってしまいます。

 

 2020年も皆さんにとって、良い年であることをお祈りいたします。

 

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