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ものごと(仕事)が上手く行かない理由(失敗する8つのタイプ)その4

 仕事やその他、ものごと、やろうとしていることが上手く行かない、失敗するタイプについて、その1では「根性、精神論タイプ」と「完璧主義タイプ」、その2では「指示待ちタイプ」、「分析過剰タイプ」、その3では「放しタイプ」、「個人主義タイプ」を書きましたが、今回は、最終回として「好奇心過剰タイプ」、「成果至上主義タイプ」二つについて書いてみたいと思います。

 

 一つ目のタイプは、「好奇心過剰タイプ」です。このタイプの特徴は、自分の周りのあらゆることが気になって、それらに関わって行かなくては気が済まないところにあります。周囲の会話、情報など何でも気になってしょうがなく、何事にも絡んでいこうとします。そのため、重要なこと、集中すべきことに集中できず、また、拡げ過ぎた風呂敷の中で溺れてしまうという状況に陥ってしまいます。根本には、優先順位を付けることができない、または、それらを無視してしまうという傾向が見られます。従って、本来自分が進めるべきことが遅々として進まないという結果を招いてしまい、また、周囲に対しても時間や手間を取ることになるので、場合によっては孤立していくこともあります。

 このタイプへの対応は、役割と優先順位の認識を明確にすることが重要です。自分の役割は何なのか、何をしなければならないのか、何は関係が無いのかということの判断をすることを促さなければなりません。その上で、優先順を明確に定めて、かつ、それを守るようにフォローしていくことも必要となります。また、孤立させるのではなく、時には突き放すことも考えても良いでしょう。

 

 二つ目のタイプは、「成果至上主義タイプ」です。このタイプの特徴は、文字通り結果、成果が全てと考えており、どんな手段を使ってでも成果を出せばそれでよいと考えています。そのため、プロセスは無視してしまう傾向にあるので、周囲に混乱や悪影響を与えることもしばしばです。例えば、実験器具類なども周りのことは無視して、自分が使いたいものを占有してしまうなどです。周囲から見ればとても迷惑な存在となることも多く、その結果として軋轢を生んで、関わりを避けられるようになって、最終的には孤立してしまうことも少なくありません。しかし、本人は何よりも成果第一という考え方のため、周囲の協力が得られない状況を邪魔されていると認識することもあり、さらに状況が悪化することもあります。

 このタイプへの対応は、成果の重要性を否定しないように、プロセスの重要性、周囲との関係も重要であるということを教育指導していくことが必要となります。そうしながら、全体最適という考え方、それによるシナジー効果の効用、トータルとしてより大きな成果を求めるということを認識させていかなければなりません。

 

 今回は、最終回としてこれら「好奇心旺盛タイプ」、「成果至上主義タイプ」の二つを解説させて頂きました。ここまで全4回の中で8つのタイプ(「根性、精神論タイプ」、「完璧主義タイプ」、「指示待ちタイプ」、「分析過剰タイプ」、「放しタイプ」、「個人主義タイプ」「好奇心過剰タイプ」、「成果至上主義タイプ」)について解説してきました。十人十色という言葉の通り、人には様々なタイプがあり、その多様性(ダイバーシティー)もまた重要です。従って、それぞれのタイプの特徴を良く理解して、全員が活躍できるようにしていくことが重要です。

 

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