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新人に求められるコンピテンシー(行動特性)

 新人からベテラン、マネージャー、経営層など会社の中には様々な階層が存在します。そして、それぞれに役割があり、求められるものがあります。当然のことながら、新人と役員ではこれらが全く異なることは誰もが容易に理解できることです。

 そこで、今回は新人がまず求められるコンピテンシー(行動特性)について書いてみたいと思います。

 新人に限らず求められるコンピテンシーを上げ始めればきりがないところはあるので、それぞれの役割に注目して、基本となるようなものを中心に上げていきたいと思います。

 新人が求められる基本的コンピテンシーには、誠実さ、ルール順守、マナー意識、チームワーク、共感力、伝達力、継続力、意欲、情報収集力の9個が挙げられます。以下、それぞれについて書いていきたいと思います。

 

1.誠実さ

 人間はどうしても楽をしたいという気持ちから逃れることはできません。そのため、意識しなければ楽な方に流されていきます。そんな時に、「誠実さ」、すなわち、まじめさが大きな役割を果たします。仕事に限らず、学習や日常生活を含めて自らを律して取り組むということが求められます。学生のころは周囲からある意味では縛られることで取り組むことが出来ましたが、社会人は自分自身をコントロールすることが求められます。誠実さこそ、その基盤となるものです。


2.ルール順守

 社会には法律をはじめとして様々なルールがあります。そして、それらは当然のことながら、言うまでもなく守らなければなりません。しかし、一方で社会の基本としては、ルールは守られるものという性善説的な考えを軸としています。先の誠実さとも関わりますが、守って当たり前というルール順守の姿勢が求められます。


3.マナー意識

 社会にはルールがあると書きましたが、全てが明確なルールとして定義されているわけではありません。ルールとして定義はされていないが、やるべきではないこと、やるべきことというものが社会には多数存在します。それらは、マナー、常識といった言い方をされます。決められていないから好き勝手にふるまってよいというわけではありません。社会が成立するためには、このマナー意識というのもとても重要なものとなります。

4.チームワーク

 社会や企業では一人だけで何かをするというよりは、複数人、チームで対象に当たることがほとんどです。そんな時に、利己主義、個人主義で考え、行動しては、より大きな成果を得ることはできません。そんな時に重要となるのが、チームワークです。学生時代のように好きな者同士がチームになるとは限りません。合わない人とチームを組むこともあります。そんな時でも、チームワークが求まれるのが社会であり、企業です。

5.共感力

 チームワークとも密接関わりますが、他人の気持ちを慮ることは社会や企業という共同体を構成する上では極めて重要なものとなります。気持ちや思いを共有することでより高いチームワークを発揮することが出来ます。

6.伝達力

 チームで何かに当たるときはもちろん、個人で何かを成し遂げたとしても、それが自分の中だけにとどまっていてはその成果は社会的には存在しないのと同じことです。また、自らの考えや主張を周囲に伝えるということも必要です。共同体を構成する上では情報の共有は重要な基盤の一つであり、その時に基本となる力が、伝達力です。

7.継続力

 社会や企業では、絶えず成長すること、新たなことを修得することが求められます。また、それには相応の時間が必要になります。そこにはつらいこと、苦しいこともあり、努力が求められます。そして、それらには継続することが求められます。

8.意欲

 人は楽な方に流れると書きましたが、何事にも前向きに取り組む姿勢、すなわち、意欲を持つことがより高見へと導いてくれます。新人は諸先輩方よりも様々なことに率先して取り組むことが求められます。その継続性を生み出してくれるものの一つがこの意欲です。そして、この意欲を保つためには、興味を持つことも大切です。

9.情報収集力

 新人の持つ知識や情報は必要なものと比較すれば、全く不足していると言えます。しかし、その足りないものは基本的には自ら保管していかなければなりません。だからこそ、この情報収集力が新人には特に要求されるのです。

 

 新人に求められることは多数ありますが、その後の成長の基盤を作る時期でもあります。これら9このコンピテンシーを意識して努力することが未来を切り開いてくれます。

 

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