JRLテックログ

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プロジェクトを成功に導く3つの目

 商品開発などのR&D、新規事業創出など、様々な場面でプロジェクトが立ち上がります。小さなプロジェクトであれば数人、大きなものになると事業部をまたがった全社レベルで数十人規模のものも珍しくありません。規模に限らず、形態、期間など様々なタイプがあります。しかし、思うように進まないと感じている方も多いはずです。

 そこで、今回はプロジェクトを成功に導くポイントについて書いてみたいと思います。

  どのようなプロジェクトにも共通することがあります。それは、滞りなくプロジェクトを進捗させて、ゴールに到達することです。例えば、少人数だから難しいというわけではなく、人数が多くなっても、予算が潤沢でも、その分ハードルも高くなるのが通常なので、結局は難易度は変わらないということになります。

 

 そして、もう一つは少し気を緩めると簡単に「デスマーチ」が流れるということです。なぜか気が付くと時間が無い、予算が無いといった無い無いづくしな状態に陥っている。最後は残業と休出で怒涛の追い上げになって、メンバー全員疲弊してしまう。みんな口をそろえてもうやりたくない。

 

 プロジェクトを円滑に進めて、ゴールを達成する方法については、様々なことが言われています。今回はその中で、プロジェクトを成功に導く3つの目について書いてみたいと思います。

 

 第1の目は、「鳥の目」です。俯瞰視点、管理者の目と言われることもあります。この目は、プロジェクト全体を見渡して、全体最適視点で判断するために必要となります。目先、足元、重箱の隅に囚われてしまって、本当に重要なことを見落としてしまわないように、リソースの偏りがなくバランスを取るためには、この鳥の目で絶えず全体を見渡している必要があります。

 

 第2の目は、「虫の目」です。仰望視点、担当者の目とも言われます。この目は、担当者レベル、作業レベルなど、部分、要素を詳細に見るために必要となります。前述の鳥の目で全体を俯瞰的に見ることはもちろん必要不可欠なのですが、全体ばかりを見ていると詳細な状況が見えず、気が付いた時、すわなち、全体にまで影響が出てきたときには手遅れで、足元をすくわれて、プロジェクトがストップするというような事態が起きてしまいます。全体は個々の要素で出来上がっています。鳥の目だけでなく、虫の目も使って全体と細部のバランスを取ることがプロジェクト管理では必要となります。

 

 第3の目は、「魚の目」です。この目は、流れを見る目です。プロジェクトは刻一刻と状況が変化していきます。もちろん、鳥の目、虫の目でも流れは感じますが、あくまでもこれら二つの目は起きた現象を見ています。これに対して、魚の目は時間の流れ、状況の流れを見ることで、未来を予測していきます。これによって、変化に対する準備と起きることに対して速やかに対応することが可能となります。プロジェクト運営においては、状況の観察だけでなく、予測も重要なものです。

 

 プロジェクト管理者は、プロジェクトを円滑に運営していて行くために、これらの三つの目を駆使しなければなりません。

 

 プロジェクトマネジメント、管理、運営でお困りの方は、ジャパン・リサーチ・ラボにご相談ください。ご相談はこちらへ。

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