JRLテックログ

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ジャパン・リサーチ・ラボが提供する技術コンサルティング、人材育成、戦略策定、セミナー等の様々なコンテンツに関する情報を提供するブログです

3つの労働(アウトプットとして求められることの違い)

 日本人なら誰でも小学校で日本国憲法について教育を受け、その中で日本国民の「3大義務」について学んだはずです。すなわち、教育、勤労、納税です。ほとんどの人は生活するために働くと考えておられるかもしれず、確かにそういった面はあります。しかし、国という形を考えた時には国民の勤労は通常必須条件であると言えます。そこで、今回はこの日本国民の3大義務の一つである勤労について、3つに分けて労働というものを考えてみたいと思います。

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20190909セミナー(実験技術の可視化と技術継承)

下記セミナーを開催します。

 お申込みは、HPのお問い合わせボタンよりお願いします。

 

【タイトル】

実験技術の可視化と技術継承

 

【概要】

 表面、界面はあらゆる技術や製品の基盤となるものであり、現在扱われる材料やプロセス、技術、商品で表面や界面が関与していないものは無いと言っても過言ではありません。この重要性ゆえに、分析手法一つにしても多種多様なものが開発され、利用されています。  
 一方で、表面や界面はまだ未解明な部分が多く、その本当の姿を明らかにして利用することは難しいものです。
 本セミナーでは、表面・界面の基礎と分析評価を中心に、その姿を明らかにして利用するためのアプローチについて、技術的テクニック・コツ・ノウハウから、考え方、アプローチ方法まで応用アプリケーションの事例を交えて具体的に解説します。

  

【対象】

・研究・開発部門の管理者、マネジャー、スタッフの方
・実験技術の継承を課題としている方

  など

 【修得できること】

 ・本来あるべき実験技術の継承
 ・基盤人材戦略
 ・保有技術の可視化と情報資産化
 ・継続性と発展の両立

など

【開催日】

  2019年9月9日 10:00~16:30

【会場】

  日本能率協会・研修室(大阪)

【受講料】

 53,000円(税抜き)

 

【受講者の声】

 ・技術継承の本質は見えない領域にある、これをどう伝えるかが重要であることがよく理解できた。
 ・自部門での技術継承の取り組みの考え方の参考になりました。
 ・継承のキーポイントと実験計画・方法の考え方について、職場をイメージしながら学べわかりやすかった。
 ・継承は残すだけでは意味がなく、使い続け発展・拡張し続けなければならない。
 ・現状形式知すらできておらず、経験知はなおさらできていない。継承するものの
  本質、背景、考え方が特に開発で重要ということがわかった。

 

【主な内容】 

項目 内容
1日
10:00~16:30

1. 技術継承と暗黙知

・継承とナレッジの共有化

暗黙知形式知

・テクニックをテクノロジーに・ 情報資産化

・情報資産化

2. 実験技術継承の目的

・なぜ継承するのか

・サスティナビリティ

3. 実験技術継承における課題

・伝える側の課題

・受け手の不在

・責任と原因の帰属

・継承における心理的課題

・現場担当者任せの課題

4. 継承プロセスとキーポイント

・テクノロジー化のポイント

・重要な顕在化の方法

・プロセスフロー

・技術の可視化

・手順の後ろにあるもの

・ノウハウ・技術以外に伝えること

・継承の内的プロセス

・業務化と期限、ゴール設定

5. 継承を成功させる戦略

・経営戦略との整合

・期間の設定と時間確保

・優先順位とステップ継承

・プロジェクト化、マニュアル

6. 実験技術継承の実際

・実験プロセスの細分化

・実験スキルの分類

・作業、思考の区別

・流儀(個性)の整理

・裁量バランス

・動作の継承

・実験プロセスの比較

・実験条件、実験操作

7. 内面と啓発

・手順だけで終わらない

・ソフト要素とは

8. 技術(ナレッジ)の可視化・情報化

・外面(手順)の情報化

・パラメーターの可視化

・多元的収集と情報次元の拡大

・内面の情報化

・認識プロセスの可視化

9. 情報の評価と解析

・情報整理、構造化

・独立性と相関性

・直感的、感覚的で良い?

・プロセスとしての解析

10. 技術継承の方法(伝え方と教え方)

・継承のパターン

・継承技術のブレークダウン

認知バイアスの罠

・正しいOJT

・コミュニケーション

11. 育成と継承

・オーバーラップ

・メンタリティ

まとめ ~継承のゴール~

(まとめ~継承のゴール~)

 

イノベーションの種はどこにあるか(イノベーションの生み出し方)

 いつの頃からかイノベーションという言葉を誰もが使うようになりました。しかし、その本当の意味をきちんと理解している人は意外と少ないという現実も手伝って、思うようにイノベーションが生み出せないという悩みを良く耳にします。当然のことながら、企業活動を継続するためにはイノベーションは必要不可欠であり、誰もが生み出したいと考えます。しかし、残念ながらイノベーションを簡単に生み出せる魔法はなく、オールマイティーな方法もありません。

 イノベーションを生み出すためには、まず起点となる「種」が必要です。そこで、今回はイノベーション創出に繋がる種について書いてみたいと思います。

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20190902セミナー(表面・界面の考え方と分析スキル習得)

下記セミナーを開催します。

 お申込みは、HPのお問い合わせボタンよりお願いします。

 

【タイトル】

表面・界面の考え方と分析スキル習得

 

【概要】

 表面、界面はあらゆる技術や製品の基盤となるものであり、現在扱われる材料やプロセス、技術、商品で表面や界面が関与していないものは無いと言っても過言ではありません。この重要性ゆえに、分析手法一つにしても多種多様なものが開発され、利用されています。  
 一方で、表面や界面はまだ未解明な部分が多く、その本当の姿を明らかにして利用することは難しいものです。
 本セミナーでは、表面・界面の基礎と分析評価を中心に、その姿を明らかにして利用するためのアプローチについて、技術的テクニック・コツ・ノウハウから、考え方、アプローチ方法まで応用アプリケーションの事例を交えて具体的に解説します。

  

【対象】

・研究・開発
・分析部門の方
・製造・品質保証部門の方
・若手~管理職まで本テーマに ご関心のある方はどなたでもご参加いただけます

  など

 

【開催日】

  2019年9月2日 10:00~16:30

【会場】

  日本能率協会・研修室(大阪)

【受講料】

 53,000円(税抜き)

 

【主な内容】 

 

  項目 内容
1日
10:00~16:30

1.表面に支配される現代社

(表面に支配される現代社会)

2.表面とは

•表面の要素

•表面における現象

3.界面とは

•界面における現象

•多層膜による界面形成

•薄膜化による界面の変化

4.表面・界面を支配するもの

•界面を形成する力

•界面形成因子と評価法

5.表面分析成功のキーポイント

•表面分析の心構え

•サンプルの取り扱い

•サンプリング

•裏表の表示

•【汚染の例】両面テープによる汚染

6.代表的表面分析手法

•表面分析の分類

•表面分析に用いる主な手法と選び方

•表面・微小部の代表的分析手法

•手法の選択

7.X線光電子分光法(XPS、ESCA)

XPSの原理、特徴

•ワイドスキャン(サーベイスキャン)

•ナロースキャン(代表的な元素

•元素同定

•化学状態の同定

•角度変化測定による深さ方向分析

•ハイブリッド分析

•チャージアップ

•化学状態による違い

•イオンエッチングとダメージ

エッチング条件とスパッタレート

•イオンエッチングによるクロスコンタミ

•界面で正体不明のピークシフト

•便利なサイトやソフト

8.オージェ電子分光法(AES)

•微小領域の元素分析手法

•AESの原理、測定例

•界面拡散の分析

•AESによる状態分析例

•チャージアップ抑制

•絶縁体上の異物

•化学状態マッピング

XPSとAESの手法の比較

9.X線マイクロアナライザ(EPMA)

•EPMAの原理

•元素分布分析

•積層膜の分析例

•観察領域

10.化学構造を知る

(化学構造を知る)

11.フーリエ変換赤外分光法(FT-IR)

•赤外分光法(IR)の原理

•FT-IRの長所・短所

•測定法

•主な吸収帯

•赤外分光の構造敏感性

•指紋領域の利用

•カルボニル基の判別

•系統分析

•帰属の考え方

•全反射法(ATR法)

•In-situ FT-IR

12.飛行時間型二次イオン質量分析法(TOF-SIMS)

•SIMSの概念

•TOF-SIMSの概要

•TOF-MSの原理

•TOF-SIMSによる化学構造解析

13.グロー放電分析(GD)

(グロー放電分析(GD))

14.形態を知る

(形態を知)

15.SEM、TEM

•表面形状と組成

SEM-EDS組成分析

16.走査型プローブ顕微鏡(SPM)

•主な走査型プローブ顕微鏡

•形態観察におけるAFMの位置づけ

•位相イメージング

17.界面分析

•樹脂/金属の界

•界面評価の重要性と課題

18.解析の実例

•UV照射による化学構造の評価

•表面構造変化の解析(XPS)

•気相化学修飾法

•化学修飾法を用いたTOFイメージング

ポリイミドの表面処理層の深さ方向分析

•PI/Cu/Si界面の解析

19.仮説思考による研究開発と問題解決

(仮説思考による研究開発と問題解決)

 

 

20190906セミナー(暗黙知の形式知化と行動心理による進化型技術継承の方法)

下記セミナーを開催します。

 お申込みは、HPのお問い合わせボタンよりお願いします。

 

【タイトル】

暗黙知形式知化と行動心理による

進化型技術継承の方法

 

【概要】

 技術継承における2007年問題は誰もが知るところであるが、10年が過ぎた今でも技術継承に苦しんでいる企業が数多くある。この背景には、雇用延長や再雇用といったパッチワーク的でその場しのぎの対策による問題の先送りなどの方法論的な問題はもちろん、技術継承というもの自体に対する間違った認識がある。本来の技術継承とその目的は何か、何をどのように伝えなければならないか、そして、なぜ技術継承は難しいのか、上手く行かない理由は何かという技術継承の本質を考えなければ未来永劫同じ問題を繰り返すことになる。技術継承は単なる技術の引継ぎではない。
 本講演では、技術継承の本質の理解と共に、発展的成長へと繋がる技術継承戦略の考え方、そして、その戦略を実現するための具体的方法(伝える内容、伝え方、技術の情報化)について、暗黙知形式知という考え方や行動心理学の考え方を取り入れて解説する。

  

【対象】

 これから技術継承やその準備を始めようとしている、現在進めている、上手く行かないと感じている現場担当者から管理層、経営層が主な対象となります。

 

 

【開催日】

  2019年9月6日 10:30~16:30

【会場】

  東京・港区浜松町 芝エクセレントビル B1F KCDホール

【受講料】

 定価:本体45,000円+税3,600円

 

【主な内容】 

1.技術継承と暗黙知
 1.1 継承とナレッジの共有化
 1.2 ナレッジと暗黙知
 1.3 暗黙知の定義
 1.4 暗黙知の構成要素
 1.5 二つの「ワザ」:技能と技術
 1.6 知識、経験と知恵
 1.7 情報資産化
 1.8 サスティナビリティー

2.継承の目的
 2.1 なぜ継承するのか
 2.2 ダークスポットを作らない
 2.3 暗黙知の応用・発展
 2.4 継承と効率化・発展

3.なぜ継承が難しいか
 3.1 本質的課題
 3.2 現実的な現場の課題
 3.3 大いなる誤解の存在
 3.4 継承における心理的課題
 3.5 組織の課題

4.技術継承における課題
 4.1 伝える側の課題
 4.2 良き師とは
 4.3 責任と原因の帰属
 4.4 継承≠引継ぎ

5.継承プロセスとは
 5.1 テクノロジー化のポイント
 5.2 重要な顕在化の方法
 5.3 ヒアリングとインタビュー
 5.4 質問レベル
 5.5 4Q(4つの質問)
 5.6 質問における心得
 5.7 質問とは何か
 5.8 全体像の把握
 5.9 トップダウンボトムアップ
 5.10 技術の可視化

6.継承のキーポイント
 6.1 形式知化の向こう側
 6.2 技術の本質
 6.3 技術力の継承とは
 6.4 経験知
 6.5 ノウハウ・技術以外に伝えるべきこと
 6.6 継承の内的プロセス
 6.7 伝えること
 6.8 人を動かす伝え方
 6.9 新米、中堅、ベテラン
 6.10 ジェネレーションギャップ
 6.11 言葉の重要性
 6.12 業務化と期限、ゴール設定
 6.13 バランス
 6.14 二つの成長

7.継承を成功させる戦略
 7.1 経営戦略との整合
 7.2 継承の条件
 7.3 優先順位
 7.4 技術休眠
 7.5 ステップ継承
 7.6 増える技術への対応
 7.7 分散・冗長化
 7.8 継承のPJ化
 7.9 継承マニュアル
 7.10 マニュアルの種類

8.継承の準備
 8.1 準備の重要性
 8.2 目的と目標(ゴールの設定)
 8.3 目標の条件
 8.4 継承における目的と目標
 8.5 棚卸
 8.6 人選
 8.7 技選
 8.8 分類する
 8.9 選別

9.手順、スキル以外の伝えるべきこと
 9.1 手順だけで終わらない
 9.2 何をもって完成か(完了基準)
 9.3 職人の判断
 9.4 感性の情報化

10.伝えること(内面)
 10.1 ソフト要素
 10.2 啓蒙と納得
 10.3 特異点の重要性
 10.4 技術だけではない

11.技術(ナレッジ)の可視化・情報化
 11.1 暗黙知の情報化とは
 11.2 外面(手順)の情報化
 11.3 パラメーターの可視化
 11.4 生体情報の可視化
 11.5 情報化の基本プロセス
 11.6 数値化の方法
 11.7 内面の情報化
 11.8 認識プロセスの可視化
 11.9 わざ言葉
 11.10 伝えるための4尺度

12.情報の評価と解析
 12.1 情報整理
 12.2 構造化
 12.3 分解、結合
 12.4 独立性と相関性
 12.5 俯瞰視点と仰望視点
 12.6 プロセスとしての解析

13.技術継承の方法(伝え方と教え方)
 13.1 継承のパターン
 13.2 継承技術のブレークダウン
 13.3 認知バイアスの罠
 13.4 徒弟制度
 13.5 OJTが機能しない理由
 13.6 正しいOJT
 13.7 良い訓練とは
 13.8 ソクラテス式教育法
 13.9 以心伝心

14.継承のためのコミュニケーション
 14.1 コミュニケーションとは
 14.2 Evidence & Story
 14.3 伝えたいこと、聞きたいこと
 14.4 質問と意図
 14.5 アフターフォロー

15.育成と継承
 15.1 伝える側の教育
 15.2 事前教育
 15.3 オーバーラップ

16.まとめ(継承のゴール)
 16.1 継承の基本フロー
 16.2 育成と継承のサイクル
 16.3 記録と継承
 16.4 技術継承のステップ
 16.5 開発、モノづくりへのフィードバック
 16.6 システム化
 16.7 その他のポイント
 16.8 継承プロセスの改善

17.質疑
 

戦略策定の基本(我が社な何屋か)

 現代のような複雑な社会において事業活動を行っていくためには、ち密な戦略策定は必要不可欠であり、経営戦略、事業戦略、技術戦略など様々な戦略が立てられています。そのため、戦略策定のためのツールとして、PEST、3C、5-forceなど様々なものが開発されています。しかし、要因は複雑であり、単純にそれらの戦略ツールに則って考えるだけでは不十分であることがほとんどです。そのため、多くの企業で戦略策定と言っても、名ばかりで絵に描いた餅になっていることもしばしばです。

 そこで、今回は戦略策定に共通する基本となる考え方について書いてみたいと思います。

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