JRLテックログ

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ジャパン・リサーチ・ラボが提供する技術コンサルティング、人材育成、戦略策定、セミナー等の様々なコンテンツに関する情報を提供するブログです

コンフリクト(衝突)解決の戦略、考え方

 交渉においては、双方の主張が最初から一致しており、決着の得るまでに何の苦労もないというようなことは通常はあり得ません。普通は、何らかの主張の相違が存在し、それらを解決すること自体が交渉であるとも言えます。交渉における戦略、考え方はこれまでも様々な検討がされており、このブログでも、例えば、ZOPA、BATNA、競争的アプローチ、協調的アプローチなどいくつも取り上げています。

 そんな中で、今回はコンフリクト(衝突)解決戦略とでも言うべき5つのパターンについて書いてみたいと思います。

 

 5つのコンフリクト解決戦略の一つ目は、最も目指すべき戦略である「協調」です。これは、別稿でも書いている協調的アプローチを取るという戦略です。すなわち、互いの利益を最大化することを共通のゴールとして、互いの主張を調整するものであり、ZOPA(可能妥結範囲)BATNA(最適代替案)といった考え方を取り入れていきます。ただし、このとき後述する「強制」や「妥協」といったアプローチは持ち込まないことが大きなポイントになります。あくまでも、win-winの決着を目指して、両者の利益を最大化することを目指します。

 

 二つ目のコンフリクト解決戦略は、「強制」です。文字通り、一方が自身の主張を無理やり強制的に押し通して、相手の主張をつぶしてしまうやり方です。当然ことながら、このような状況になってしまうと一方はハッピーですが、他方は不満を感じることになります。したがって、短期的には交渉は自身の主張を通した形で決着して一瞬は利益が最大化しますが、長期的見れば他方は不満を膨らませていくことから関係が悪化することが考えられます。したがって、長期的に見れば利益を損なうことが容易に想像できます。このような観点からすれば、強制というような戦略は取るべきではないことは誰にでも容易に理解できます。しかし、実際の場では想像以上に強制状態になっていることが多くみられます。これは、強制的状況になるのは、両者の力関係が極めてアンバランスな場合に起こることに起因しています。例えば、最も分かりやすいのは店員と客の関係のような取引関係における売り手と買い手です。このように多くのビジネスの場面や日常では力関係の不均衡が存在ます。したがって、強制戦略の問題点(長期的利益の減少)を十分に認識して交渉を進める必要があります。

 

 三つ目のコンフリクト解決戦略は、強制の逆となる「服従」です。こちらは、供されてということではなく、自身の意思として相手の主張を飲んで、服従する形を取る戦略になります。一見すると、なぜそのような戦略を取る必要があるのかという疑問を感じる方もいるかと思います。この戦略は、全体最適、長期視点に基づくものであると考えればその疑問の答えが見えてきます。すなわち、短期的には利益を逸失したとしても、その代わりに長期的視点、全体視点においてはより大きな利益を優先するという考え方です。端的な例を挙げれば、「貸しを作る」、「バーター取引」などがこの考え方になります。ほとんどのビジネスは一回限りということはなく、複数回、長期的ビジネスを目指します。その観点においてはこの服従という戦略も一つの選択肢となります。

 

 四つ目のコンフリクト解決戦略は、「妥協」です。交渉を重ねていると、どうしても精神的にも肉体的にも疲れが出てきます。また、このまま交渉を進めても進展の兆しが見えないと感じられることもあります。そんな時、人間はついつい楽な方を選んでしまいがちです。その一つが妥協です。もちろん、そういった状況だけでなく、早く交渉を終わらせたい、決裂を避けたいという思いも判断を妥協へと誘導します。しかし、妥協は確かに決着を早める効果はありますが、その結末は通常は満足を得られるものではありません。どちらかと言えば、後悔を感じることがほとんどです。交渉の目指すべきゴールが双方の利益の最大化とすれば、これは双方にとっての利益の最小化ともいうべき戦略です。妥協とは、利益を削って決着を取る事にほかなりません。

 

 最後の五つ目のコンフリクト解決戦略は、「回避」です。これは、決着を避ける、または、交渉そのものを避けるという戦略であり、要するにすべてを先延ばしするということです。したがって、課題は何も解決されず、何も得ることはできません。そして、全てが残っているので、いずれ同じ交渉が必要な状況に陥ります。したがって、基本的には選択すべきではない戦略と言えます。ただし、物事、特に交渉にはタイミングというものもあります。環境や状況が変われば交渉の状況も変わるので、時間を置くことで進捗が期待できる時には一つの戦略と考えることもできます。

 

 交渉とは生き物であり、必ずしもここに上げたように明確に状況を区別することが困難なことも少なくありません。ただ、基本的戦略を理解しておくことで、対応の幅も広がります。

 

 交渉コンサルティングのご相談はジャパン・リサーチ・ラボにお任せください。ご相談はこちらへ。

analysis.ikaduchi.com

20191219セミナー(目標を達成して確実に成果を生むためのプロジェクトマネジメント)

下記セミナーを開催します。

お申込みは、HPのお問い合わせボタンよりお願いします。

 

【タイトル】

目標を達成して確実に成果を生むための
プロジェクトマネジメント

【概要】

 現代はスピードが優先され、かつ、コスト削減、人材不足など様々な要因によって従来のやり方では成果を出すことが難しくなっている。しかし、そのような中でも絶えず継続的に成果を出して新しいものを生み出していかなければ生き残ることはできない。このような状況においては、組織横断的なプロジェクト体制が必要不可欠である。しかし、現実にはプロジェクトという名前だけは付いているが、その実態は従来型通常体制であることがほとんどである。
 本講演では、複数企業での様々なプロジェクトに携わってきた実経験、それに加えて、様々なケース、規模、目的に合わせた戦略コンサルティングによる知見をもとにして、実践に即したプロジェクトマネジメントの考え方と方法を解説する。

  

【対象】

・経営層
・マネジメント層
・リーダー
・プロジェクトマネジャー、リーダー
・実動としてアイデアを出しプロジェクトを実行する人
・新事業、新商品開発、企画等に携わる人

  など

 

【修得スキル】

・プロジェクトの本質
・プロジェクトマネジメント
・チーム、組織マネジメント
・意思決定プロセス
・戦略思考

など

 

【開催日】

  2019年12月19日 10:30~16:30

【会場】

 江東区産業会館

【受講料】

 55,000円(税込)

 

【主な内容】 

1.【イントロダクション】
  1.1 三位一体
  1.2 拡張経営資源
  1.3 4つの基本力
  1.4 プロジェクトバランス
  1.5 成功基準
  1.6 失敗のパターン
  1.7 プロジェクトとは
2.【プロジェクトマネジメント】
  2.1 ライフサイクル
  2.2 SOW
  2.3 ステークホルダー
  2.4 WBS 
  2.5 3つの想定
  2.6 プロジェクトマネジメントの必須ポイント
  2.7 3つの制約
  2.8 プロジェクト管理項目
  2.9 監視項目
  2.10 ルール
  2.11 OODAサイクル
  2.12 人的リソース管理
  2.13 チームビルディング
  2.14 コンフリクトへの対応
  2.15 交渉
  2.16 管理者(PM)と現場リーダー(PL)
  2.17 ドライビングフォース
  2.18 4×2エリア
  2.19 3つの役割
  2.20 7つの資質
3.【目的と目標】
  3.1 目的と目標
  3.2 目的の構成要素
  3.3 目標の条件
  3.4 判断基準
  3.5 目標設定のためのSMARTルール
  3.6 良い目標の指標(PURE、CLEAR)
4.【計画の考え方】
  4.1 タイムマージン
  4.2 可視化
  4.3 必要時間予測の考え方
  4.4 優先順位
  4.5 リソースマネジメント
  4.6 スケジュールの条件
5.【意思決定プロセス:ディシジョンメイキング】
  5.1 日本的意思決定
  5.2 意思決定の3条件
  5.3 オプションの選択
  5.4 意思決定指標
  5.5 二つの脅威
  5.6 サイモンの意思決定
  5.7 5つの議論の場
  5.8 会議の7P
  5.9 意思決定フレーム
  5.10 決断
6.【PJ達成のための戦略思考】
  6.1 なぜ戦略か、戦略とは何か
  6.2 戦略策定の基本プロセス
  6.3 戦略の管理とバランス
  6.4 戦略のポイント
  6.5 戦略の5C
  6.6 ドメイン思考
  6.7 戦略の4基準
  6.8 戦略策定項目
  6.9 戦略のチェックポイント
  6.10 様々な基本戦略
  6.11 目標の6領域
  6.12 行動へのプロセス
  6.13 リスクマネジメント
  6.14 コスト管理
7.【仮説と検証】
  7.1 仮説→課題設定
  7.2 仮説の考え方
  7.3 仮説の精度と確度
  7.4 情報の条件
  7.5 逆説的思考
  7.6 未来予想
8.【注意点、ポイント】
  8.1 あれも、これも?
  8.2 いいな⇒困る
  8.3 「新しい」の落とし穴
  8.4 分別
  8.5 2種類の事実
  8.6 情報の構成
  8.7 情報で重要なこと
  8.8 オンリーワンとナンバーワン
  8.9 イノベーションを生む発想と行動
  8.10 クローズの設定
  8.11 横串
9.まとめ
10.質疑

20191218セミナー(新事業、新商品開発を創出する戦略策定と具体的方法)

下記セミナーを開催します。

お申込みは、HPのお問い合わせボタンよりお願いします。

 

【タイトル】

新事業、新商品開発を創出する戦略策定と具体的方法

【概要】

 社会の変化は加速しており、様々な価値は時間と共に移り変わっている。従って、現在の基盤事業、中核商品でこの先も成長することはもちろん、現状を維持することすら容易ではない。5年後、10年後を見据えれば、絶えず次の種、すなわち、新事業、新商品を生み出していかなければ生き残ることすら難しい。
 次代の基盤事業、中核商品を生み出し続けるためには、未来を予想して、事業戦略、開発戦略を策定していく必要がある。未来戦略の策定には、ビジョンをスタートとして、マーケットを予想して情報を整理統合し、コア技術も活用しながら、アイデアを湧き出させて様々なテクニックを駆使し、全社一丸のプロジェクトとして具現化していく必要がある。
 本講演では、複数企業での戦略策定から具現化までの実経験、様々なケース、規模、目的に合わせた戦略コンサルティングによる知見をもとにした、実践に即した新事業、新商品開発のアイデア創出から戦略策定に至るまで、未来戦略プロセス全体について演習も交えながら解説する。

  

【対象】

・経営層
・マネジメント層
・リーダー
・プロジェクトマネジャー、リーダー
・実動としてアイデアを出しプロジェクトを実行する人
・新事業、新商品開発、企画等に携わる人

  など

 

【修得スキル】

・事業創出スキル
・アイデアの創出と整理
・戦略策定スキル
・仮説構築スキル
・様々なテクニック、方法

など

 

【開催日】

  2019年12月18日 10:30~16:30

【会場】

【受講料】

 49,500円  税込み

 

【主な内容】 

1.イントロダクション
 1.1 新事業とは
 1.2 Value
 1.3 イノベーションとは
 1.4 イノベーションで新事業を産むためには

2.新事業創出の基盤
 2.1 イノベーションのトリガー
 2.2 戦略・マーケティング・計画・・・
 2.3 ビジョンと戦略
 2.4 魔の川・死の谷ダーウィンの海
 2.5 三位一体
 2.6 拡張経営資源
 2.7 成功の因子
 2.8 新事業・新商品の中核要素
 2.9 4つの基本力
 2.10 企業の技術力ポテンシャル要素

3.新事業創出のツールと考え方
 3.1 4つの質問
 3.2 セグメンテーション
 3.3 ターゲッティング
 3.4 シーズ型
 3.5 ニーズ型
 3.6 シーズか、ニーズか
 3.7 「コト」思考
 3.8 行動発想市場
 3.9 強み優先か、弱み優先か
 3.10 強みとは何か
 3.11 ポジショニング
 3.12 情報とリソースの棚卸し
 3.13 MFT(TFM)法
 3.14 展開・拡張の基本
 3.15 事業展開のパターン
 3.16 強み伝い
 3.17 シンデレラを見つける
 3.18 売れる要素とは

4.戦略と計画、マーケティング
 4.1 なぜ戦略か、戦略とは何か
 4.2 戦略思考
 4.3 戦略策定の基本プロセス
 4.4 戦略の管理とバランス
 4.5 二つの戦略の条件
 4.6 戦略のポイント
 4.7 戦略の5C
 4.8 ドメイン思考
 4.9 戦略の4基準
 4.10 戦略策定項目
 4.11 戦略のチェックポイント
 4.12 戦略オプション
 4.13 様々な基本戦略
 4.14 ランチェスター戦略
 4.15 ニッチ&マス
 4.16 計画とは
 4.17 事業計画の3要素
 4.18 目標の6領域
 4.19 行動へのプロセス
 4.20 リスクマネジメント
 4.21 4つのリスク+1
 4.22 リスク分析
 4.23 ナイトの不確実性
 4.24 二つの課題設定
 4.25 基本マーケット戦略
 4.26 マーケット予想
 4.27 シェアの法則
 4.28 ペルソナ
 4.29 ロードマップ
 4.30 コスト管理

5.事業アイデア創出
 5.1 思い付きとアイデア
 5.2 アイデア生産の5ステップ
 5.3 情報収集の考え方
 5.4 様々なアイデア発想法
 5.5 ブレストのポイント
 5.6 逆走型思考
 5.7 イメージ思考
 5.8 情報・思考の階層
 5.9 アイデアの評価
 5.10 具体的現実化

6.仮説と検証
 6.1 仮説が必要な理由
 6.2 仮説→課題設定
 6.3 仮説の考え方
 6.4 仮説の精度と確度
 6.5 仮説の精度を決めるもの
 6.6 情報の条件
 6.7 多面視点
 6.8 逆説的思考
 6.9 未来予想

7.様々なテクニック、方法
 7.1 SWOTの限界
 7.2 5フォース分析のポイント
 7.3 4P分析
 7.4 GEマトリクス
 7.5 PEST分析
 7.6 ステークホルダーマップ
 7.7 事業化判断シート
 7.8 ビジネスモデルキャンパス
 7.9 二つのKey分析
 7.10 技術v.s.市場マトリクス
 7.11 PPM分析
 7.12 ロジックツリーのポイント
 7.13 概算力

8.注意点、ポイント
 8.1 あれも、これも?
 8.2 「新しい」の落とし穴
 8.3 2種類の事実
 8.4 情報の構成
 8.5 情報で重要なこと
 8.6 オンリーワンとナンバーワン
 8.7 イノベーションを生む発想と行動
 8.8 クローズの設定
 8.9 横串

9.まとめ

10.質疑

20191210セミナー(技術者のための論理的プレゼンテーションのノウハウ)

下記セミナーを開催します。

お申込みは、HPのお問い合わせボタンよりお願いします。

 

【タイトル】

技術者のための論理的プレゼンテーションのノウハウ

 

【概要】

 現代社会においては、一人ですべてを閉じることは皆無であり、上司・同僚・部下、顧客など組織の内外を問わず日常的に様々なプレゼンテーションを行う必要があり、その全てでプレゼンテーション能力が要求されます。結果は、他社に理解、認知、承認されてこそ成果になります。このように、プレゼンテーションは極めて重要なものであることから、多くの解説書や研修、セミナー等が開催されています。しかし、フォントや色使い代表されるスライドの作り方に重点を置いた小手先のテクニックに頼るものも少なくありません。確かに見栄え、見やすさも重要ではありますが、本来プレゼンテーションが目指すべき伝える内容とその方法という方向からかけ離れたものになってしまっています。
 プレゼンテーションは、テーマ、ストーリー、論理構成が基盤であり、そこにセオリー、テクニックといった要素が加わります。そして、準備から本番のパフォーマンスに至るまで、様々なノウハウやコツ、ポイントを交えながら内容と相手に合わせたものでなければなりません。しかし残念ながら、多くのプレゼンテーションに関する解説書や研修、セミナーは、主として専門知識や新しい技術を扱う技術者・研究者特有の事情については考慮されていません。 
 本講座では、このような技術プレゼンテーションの特異性をふまえながら、単なる情報発信ではなく、理解させ、納得させて人を動かすことができる“伝わるプレゼンテーション”の極意とノウハウについて、更なるプレゼンテーション能力の向上を図るために演習も行いながら論理的に解説します。

  

【対象】

・プレゼンによって自身の成果を伝える人(研究者、技術者など)
・研究開発部門、分析部門、製造部門、品質保証部門など技術部門全般
・若手から中堅を中心とした担当者
  など

 

【修得スキル】

 ・伝わるプレゼンテーション力、納得力、承認獲得力、ストーリー力
 ・結果を成果にすることができるプレゼンテーション力
 ・人前で話すことを楽しめる自信、聞き手を惹きつける伝え方

など

 

【開催日】

  2019年12月10日 10:30~16:30

【会場】

 オームビル(東京)

【受講料】

 31,000円(税込・テキスト付)

 

【主な内容】 

1.【イントロダクション(定義)】
1)プレゼンテーションとは           

2)演習
3)そして、プレゼンテーションは     

4)3大プレゼン
5)プレゼンの3要素                   
6)プレゼンの心
7)プレゼンテーションの定義

2.【プレゼンの基本 (コツ・ポイント)】
1)根本にあるもの                       

2)演習
3)目的在りき                              

4)ゴールを示す
5)ゴールを決める                       
6)ストーリー在りき
7)ストーリーとは                       
8)プレゼンの基本構成
9)構成要素                                 
10)論理性と理解の基盤
11)テーマを共有する                 
12)前提条件(背景)を共有する
13)伝えたいことは何か              
14)演習
15)欲求の実現                           

16)聴講者はカボチャか
17)不安と緊張                           
18)緊張の根源
19)緊張を和らげる                     
20)上手に話す?
21)プレゼンテーションの基本

3.【プレゼンを成功に導く準備】
1)段取り8割                              

2)時間が足りない
3)持ち時間                                 
4)書き出し&ランク付け
5)演習                                       
6)構造的であること
7)3パート構成                          
8)起〇〇結
9)1イシュー/スライド             
10)ワンフレーズ化
11)演習                                    
12)いきなりパワポ
13)演習                                    
14)練習法
15)キーマンとフォロワー           
16)演習
17)プレゼンを成功に導く準備

4.【イントロの考え方】
1)イントロで決まる                    

2)イントロの条件
3)2つのイントロ                       
4)演習
5)共感の土台形成                       

6)言葉(用語)の壁
7)情報の構成                              
8)前提条件を共有する

5.【伝わるプレゼンの構成とストーリー】
1)プレゼンテーションは文章       

2)報告型プレゼン
3)教育型プレゼン                       
4)承認型プレゼン
5)演習                                       
6)思考のプロセスを共有する
7)考えの伝え方                          
8)具体化と抽象化
9)情報階層                                 
10)3態変化
11)3態変化のポイント              
12)演習
13)対比・例示・置換と要約        

14)演習
15)全体まとめの前に                 

16)反復
17)問いかける                           
18)心に響くプレゼン(伝わるプレゼン)

6.【伝わるスライド】
1)なぜスライドにするのか          

2)色の使い方
3)フォントの使い方                    
4)スライドタイトル
5)イメージ化                              
6)イメージ(グラフ)のポイント
7)迷子にさせない                       
8)グラフの工夫
9)データの伝え方                       
10)トリック
11)グラフとは                           
12)Five line rule
13)Three second rule             
14)統一感
15)伝わるスライド

7.【パフォーマンス】
1)いくつかのちょっとしたテクニック 

2)全身で伝える
3)Passion                                 
4)「つかみ」で掴む
5)つかみの一例                          
6)「間」
7)ポイントシグナル                    
8)「転」でこける
9)パフォーマンス

8.【コミュニケーション】
1)プレゼンはコミュケーションである         

2)共感(Sympathy & Empathy)
3)アイコンタクト                       
4)攻撃的な人
5)熱く、熱く                              
6)コミュニケーション

9.【質疑対応】
1)答える                                     

2)否定的発言
3)異なる意見                              
4)相手の勘違い
5)リピート                                 
6)聞き返し

10.【まとめ】

11.質疑

2大PCメーカーを例とした企業スタンスの比較

 増税win7の終了に伴ってパソコンを買い替える機会があり、外資系大手通販PCメーカー2社を検討することになりました。その中で見えてきた両者の企業スタンスや課題が非常に特徴的だったので、企業文化という点も含めて考えてみたいと思います。

 

 先に申し上げておきますが、ここでは個別製品の良し悪しについては基本的に議論しません。前述の通り問い合わせに際して垣間見えてきた企業スタンス(文化)について検証します。

 

 実は現在使用しているPCのデスクトップ、ノート共にD社ばかりです。XPの時代にH社のノートを使っていたぐらいです。特段不満も無かったのでD社かなと思ってこちらから問い合わせを始めました。

 

 D社にはチャット窓口があり、これがレスポンスも良いので結構便利です。しかし、ここに落とし穴があります。D社もH社も法人と個人の二つのチャネルがあるわけですが、D社のチャットでは個人と法人で全くスタンスが異なります。最も大きな違いは、法人窓口は基本的に日本人が対応されますが、個人については基本的に外国人の方です。外国人がダメということではもちろありません。ただ、問題は日本語が不完全だということで意思疎通が困難になる状況が多発しました。また、技術知識や対応レベルにも残念ながら違いがあります。このあたりに、D社という会社が個人と法人のどちらをメインとしているかという企業スタンスが現れていると言えます。

 同様のことが製品作りにも現れています。法人向けモデル、特にワークステーションであるPシリーズは、製品化までに年単位の時間をかけて主なソフトでの動作や相性問題を検証しているそうです(オペレーター談)。これに対して、廉価製品が多い個人向けでは、CPU世代なども含めてコストダウンを優先しています。だからと言ってダメというわけではありませんが、個人と法人では製品コンセプトが全く異なるということが分かります。

 また、法人窓口の担当者の方は細かな相談にも柔軟な対応、提案をされ、おそらく購買担当の方などの評判は良いと想像されます。見積りについても、できるだけ要望を満たそうと、構成変更やモデル変更も含めて色々な提案をできるスキルを持っています。そういう意味では、D社の法人窓口は単なるオペレーターではなく、営業さんという言えるでしょう。

 これらのことを考えるとD社は法人向けをターゲットとした企業スタンスであり、顧客とのやり取りを念頭においているということになります。

 

 一方でH社ですが、混乱を招く懸念点は、ホームページと電話窓口は全く異なると考えないといけないことです。例えば、キャンペーン等についてホームページに記載のものが電話でも自動的に適用されるわけではありません。別のものだと思ってくださいという説明です(あくまでもHPの記載はHP用であるとのことでした)。このように、ホームページはホームページ、電話窓口は電話窓口というスタンスです。これは、H社という企業の組織構成から来ているものと思われます。この辺りは顧客視点とは言い難いでしょう

 では、窓口での対応についてですが、基本的にマニュアル通りの対応になるのでD社のような柔軟な対応や細やかな提案を期待することは難しいと感じました。HPと電話窓口は別物という説明ではありながら、要望を伝えて出てくる答えはHPで自分で構成を作るのと同じものです。企業の顔とも言える部門に対するウェートが低いと感じられるのは大きな問題です。おそらく、スタンスとして基本は購買部署などへの対応として窓口が必要という、文字通りのオペレーターという考え方なのだと思われます。この辺りは、企業スタンスとして中途半端と言えるでしょう。顧客は窓口オペレーターに何を求めているのかということが置き去りにされていると感じられます。少し極端に言えば、H社の窓口は単純なオペレーターであり、規定通りの見積もり作成担当者であり、HPと電話は別ですと言いながらやっていることはHPと同じとなります。

 これらことを考えると、H社もD社同様に法人向け主体という企業スタンスは同じではあるが、最も重要となる入口の部分の考え方が大きく異なると言えます。よりネット直販メーカーの色が濃いとも言えるでしょう。

 

 両社ともに法人がメインというスタンスであると言えますが、これ自体はまさに企業スタンスなので是非を問うものではありません。しかし、少なからず会社で買ったメーカーを個人でも選ぶことは多く、そこでのギャップはクレームの要因になります。また、そうやって不満を感じた方は仕事で使うPCの選択肢から外すということも考えられます。圧倒的に法人売り上げが多いことが背景にはあるでしょうが、世間から一つのメーカーである見られるということは重要なことです。

 

 今回は2大PCメーカーを例として比較してみましたが、皆さんの会社についても、例えばお客様に対するスタンスは何か、競合と比較して何が違うのか、そして何よりも重要なお客様視点に立った時にどう映るのかということを検証されることも大切です。

 

 経営、事業、戦略、企業活動の様々なことについてのご相談はジャパン・リサーチ・ラボにお任せください。ご相談はこちらへ。

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二つのコンフリクト(衝突)の解決方法

 ビジネスの場面はもちろん、日常生活の中でも他者との間で見解や立場、目指すものなど様々な要因で衝突(コンフリクト)が起きます。時には、そのまま衝突がコンフリクトがエスカレートして正面からの真向衝突となって関係が空中分解することもあります。しかし、通常はどちらの当事者もそのような結末は望んでいることはなく、何らかの着地点を模索します。それが、いわゆる、交渉ということになります。

 そこで、今回は代表的な衝突の解決アプローチである、競合的アプローチと協調的アプローチの二つについて書いてみたいと思います。

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