JRLテックログ

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3つの社会人基礎力(その2:シンキング)

 社会人には、様々な力が要求されますが、その中の代表的なものとして3つの社会人基礎力とそれらを構成する12の要素が経済産業省によって提言として整理されています。

  今回は、その3つの社会人基礎力の中の二つ目として、「考え抜く力」(シンキング)を紹介します。

  学生時代は、口を開けて待っていれば周囲から様々な助言や課題が与えられる受動的立ち場が許されましたが、社会人は自ら独立的にそれらを考え出していくことが必要となります。いつまでも、誰かに聞いてばかりは許容されません。すなわち、シンキング(考えること)が必要であると言えます。自ら考えること、シンキングすることをしなければ、成長は無く、不快なやらされ仕事を続けることになります。やらされ仕事ばかりしていると、指示待ち状態になり、やがては雛鳥症候群に陥ってしまいます。

 

 これらに対応していくことを考えると、考える力、すなわち、「常に疑問を持ち、考え抜く力」が必要不可欠であると言えます。

 

 そして、この考え抜く力を構成する要素としては、

  課題発見力:現状分析して目的や課題を見つける力

  計画力:解決のプロセスを明らかにして準備する力

  創造力:新しい価値を生み出す力

が挙げられます。

 

 前述の通り、学生時代は先生やだれかが課題を与えてくれて、言われるがままにそれを解いていれば過ごすことが出来ました。しかし、社会においては、課題は自ら発見しなければなりません。社会において課題とは、チャンスでもあります。課題の中にはニーズが潜在しており、その課題を解決することでニーズに応えることでビジネスチャンスが生まれます。そのためには、現状分析力を養って、埋もれた見えない潜在課題を掘り起こして、それに対するソリューションを考え出せなければなりません。その力こそが、課題発見力です。

 

 課題は見つけるだけでは、どうにもなりません。見つけた課題は解決しなければ意味がありません。しかし多くの課題は一筋縄ではいかないのが現代です。そこで重要となるのが計画力です。時間は万人に平等で、1日は24時間、1年は365日です。したがって、様々なことにチャレンジしてチャンスを得るためには、1秒たりとも無駄にせず、時間を有効に活用しなければなりません。そのためには、計画を立てることが必要不可欠であり、この適切な計画を立てる力が計画力です。社会においては、時間はコストです。この意味からも計画力を養うことはビジネスの世界においては必須であると言えます。

 

 社会においては、何もせず、夢を見ているだけでは、チャンスの女神は微笑んでくれません。自ら考え、生み出していくことこそ、チャンスをつかむことにつながります。

 

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