JRLテックログ

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ジャパン・リサーチ・ラボが提供する技術コンサルティング、人材育成、戦略策定、セミナー等の様々なコンテンツに関する情報を提供するブログです

20200602-Webセミナー(分析におけるスペクトル解析の基本と応用テクニック)

下記セミナーを開催します。

お申込みは、HPのお問い合わせボタンよりお願いします。

 

【タイトル】

分析におけるスペクトル解析の基本と応用テクニック 

 

セミナーはWeb配信方式にて実施します

 

【概要】

 FTIRやXPSを中心としたいわゆる分光分析は、材料やプロセスの解析・評価、トラブル解決において必要不可欠なものとなっている。開発当初は、スペクトルを得るだけでも長い時間と高度な技術を要した。しかし、近年の技術進歩で誰でも簡便にスペクトルを取得できる、場合によっては装置導入日に教科書に出ているようなきれいなスペクトルを得られることも少なくない。
 言うまでもなく、スペクトルは得られれば目的が達成できるわけではなく、解析して初めて必要な情報を得て問題解決、目的達成をすることができる。また、その解析に用いることができるスペクトルであるかということを判断することも重要である。しかし、装置の進歩だけでなく、コンピューターやソフトの進歩もあり、現在では解析も多くの部分が自動化、ブラックボックス化されている。そのため、間違った結論が導かれてしまっているケースが少なくない。
 本講では、スペクトル解析の基本的な考え方から、前処理、同定や定量から数学的アプローチなどの解析、実際の様々な事例や手法による分析例などを詳細に解説する。

  

【対象】

主に研究、開発、技術部門の方で
・企業等の分析部門、大学等の分析センター、公設試験センターの担当者、リーダー
・研究開発部門、研究機関の担当者、リーダー ほか
・その他、技術部門全般

  など

 

【修得スキル】

・スペクトル解析の基礎から応用、実践
・スペクトルの正しい解釈(定性・定量)とそのためのデータ処理
・良いスペクトルを得るコツ、ノウハウ
・潜在情報を引き出す応用解析法
・データベースの利用法

など

 

【開催日】

  2020年6月2日 10:30~16:30

【会場】

   Webセミナー ※会社・自宅にいながら学習可能です※  

【受講料】

 49,500円(税込み、テキスト代含む)

 

【主な内容】 

1.スペクトル解析の基本

 1.1 データの信頼性
 1.2 分析の基本フロー
 1.3 正確なデータを得るために
 1.4 AccuracyとPrecision
 1.5 信頼度要因を整理する
 1.6 横軸、縦軸の意味
 1.7 基本ピーク形状
 1.8 半値幅の持つ意味
 1.9 ピーク変化(位置、半値幅)の意味
 1.10 スペクトル解析の分類
 1.11 スペクトルから構造・状態へ
 1.12 ピーク? ノイズ?
 1.13 動的に全体を見る
2.スペクトルの前処理
 2.1 データ前処理
  2.1.1 スペクトル前処理の分類
  2.1.2 ベースライン補正
  2.1.3 スムージング
  2.1.4 補間
  2.1.5 微分
  2.1.6 対数化
  2.1.7 平均化
  2.1.8 ノーマライズ、規格化(レンジスケール)
  2.1.9 自動処理の注意点
  2.1.10 最も重要なこと
 2.2 解析的前処理
  2.2.1 大気成分(CO2、H2O)補正
  2.2.2 スペクトル補正
  2.2.3 スペクトル変換
  2.2.4 注意点
3.スペクトルの解析(同定・定性)
 3.1 同定と定性
 3.2 ピーク帰属
 3.3 複数ピークの併用
 3.4 スペクトルパターン
 3.5 ピーク帰属の裏ポイント
 3.6 スペクトルデータベース
 3.7 代表的検索アルゴリズム
 3.8 ヒットスコアの罠
 3.9 スペクトルサーチのコツ
 3.10 差スペクトル
 3.11 混合解析
 3.12 オープンライブラリ
4.スペクトルの解析(定量
 4.1 ピーク高さと面積
 4.2 ベースラインの引き方
 4.3 ピーク分離
 4.4 ピーク分離における条件設定
 4.5 検量線法による定量
 4.6 定量値に対する影響要因
 4.7 限界の定義を理解する
 4.8 変動要因の軽減
5.スペクトルの解析(数学的アプローチによる物理意味の導出)
 5.1 相関解析
 5.2 相関解析の注意点
 5.3 多変量解析
 5.4 予測と要約
 5.5 多変量解析の応用
 5.6 本来のスペクトル解析
6.各種測定法の例
 6.1 角度変化法
 6.2 角度変化法の注意点
 6.3 マッピングと多変量解析(PCA等)
 6.4 マススペクトル
7.実例
 7.1 X線光電子分光法(XPS,ESCA)
  7.1.1 ワイドスキャン(サーベイスキャン)
  7.1.2 ナロースキャン(代表的な元素)
  7.1.3 元素同定
  7.1.4 化学状態の同定
  7.1.5 定量評価
  7.1.6 XPSにおけるベースラインの選択
  7.1.7 オージェピークの利用
  7.1.8 サテライトピークの利用
  7.1.9 価電子帯の利用
  7.1.10 角度変化測定による深さ方向分析
 7.2 フーリエ変換赤外分光法(FT-IR)
  7.2.1 赤外分光法(IR)の原理
  7.2.2 FT-IRの長所・短所
  7.2.3 測定法
  7.2.4 吸光度スペクトルと透過スペクトル
  7.2.5 主な吸収帯
  7.2.6 周辺環境の影響
  7.2.7 赤外分光の構造敏感性
  7.2.8 指紋領域の利用
  7.2.9 系統分析
  7.2.10 帰属の考え方
  7.2.11 異常分散によるスペクトルへの影響
  7.2.12 ATR適用の注意点と対策
  7.2.13 ピーク強度比法
  7.2.14 誤差要因
  7.2.15 配向図
  7.2.16 差スペクトルが上手くいかない?
  7.2.17 高度な構造解析
 7.3 ポリイミドの表面処理層の深さ方向分析
 7.4 ラマン分光法
  7.4.1 ラマン散乱
  7.4.2 ラマン散乱と赤外吸収
  7.4.3 レーザー波長と散乱強度
  7.4.4 ラマンスペクトル
  7.4.5 ラマンスペクトルの解析
  7.4.6 ラマンイメージング
 7.5 飛行時間型二次イオン質量分析法(TOF-SIMS)
  7.5.1 TOF-SIMSの概要
  7.5.2 TOFにおけるマススペクトル解析
8.仮説思考による研究開発と問題解決
9.まとめ・質疑

「出来ない」と言われた時の対応方法

 部下や子供に何かを指示したり、お願いしたりしたときに、必ずしも「Yes」という返答を得られるとは限りません。時には(頻繁に?)、「No」という答えが返ってくることもあります。そんな時に無理やりやらせてもいいことはほとんどなく、マイナス面が顕在化してしまうことがしばしばです。

 では、どうすれば良いのか、今回はこれについて考えてみたいと思います。

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時間管理術個別指導(自己啓発)

時間管理術個別指導(自己啓発

 

 新型コロナでテレワーク、在宅勤務の今だからこそ、時間管理がより重要となっています。普段難しい自己啓発を実行して、スキルアップ、レベルアップを目指しませんか。日常が戻った時、スタートダッシュを決めて、ライバルに差をつけましょう。

 

 時間は万人誰しもに平等なものの一つであり、どんなに頑張っても1日は24時間であり時間そのものを生み出すことはできません。しかし、業務全ての難易度が上がり、かつ、量も増えていく中では、無駄をなくし、密度を濃くすることで時間効率を高めていくほか方法はありません。しかし、実際には時間泥棒に大切な時間を盗まれ続けています。

 今の時間の時間の使い方の問題点をあぶり出し、無駄をなくし、効率を上げることで時間密度を上げて、時間を生み出すための時間管理の方法を学ぶのがこの個別指導講座です。

 

受講の流れ

 1 受講申し込み
 2 日程調整
 3 実施(指導、アドバイス、ディスカッション等)

 

受講のご案内

受講料 30分コース : 7,000円(税抜き)
60分コース : 12,000円(税抜き)
 学割制度有り(お問い合わせください) 
 開講 毎月
 申し込み期限 受講希望月の前月15日まで
ただし、定員の場合には次月以降分の受講となる場合があります。 
指導時間 30分、または、60分
指導内容例 現在の時間の使い方の問題点の可視化
効率的な時間の使い方の指導
計画的業務遂行法の指導
など
指導方法  スカイプ、zoom等

 

 

お問い合わせはこちら

analysis.ikaduchi.com

 

部下への指示の出し方個別指導(自己啓発)

部下への指示の出し方個別指導(自己啓発

 

 新型コロナでテレワーク、在宅勤務の今だからこそ、普段難しい自己啓発を実行して、スキルアップ、レベルアップを目指しませんか。日常が戻った時、スタートダッシュを決めて、ライバルに差をつけましょう。

 

 世代の違い、立場の違い、考え方・価値観の違いに加えて、パワハラ等の考え方もあり、業務指示が難しさを増しています。結果、お願いスタイルになって、部下が動かず、業務に支障が出て管理者が自ら動いてしまう。そして、部下は育たないという悪循環が起こっています。

 部下を納得させて、自分事として指示を受け取らせ、自律的に行動させて結果を生む指示の出し方を心理学的観点も踏まえつつ、ケーススタディを交えて部下への指示の出し方を学ぶのがこの個別指導講座です。

 

受講の流れ

 1 受講申し込み
 2 日程調整
 3 実施(指導、アドバイス、ディスカッション等)

 

受講のご案内

受講料 30分コース : 7,000円(税抜き)
60分コース : 12,000円(税抜き)
 学割制度有り(お問い合わせください) 
 開講 毎月
 申し込み期限 受講希望月の前月15日まで
ただし、定員の場合には次月以降分の受講となる場合があります。 
指導時間 30分、または、60分
指導内容例 部下へ指示を出すときの悩み、疑問の解決
ケーススタディによる指示の出し方指導
管理者としての改善点のアドバイス
など
指導方法  スカイプ、zoom等

 

お問い合わせはこちら

analysis.ikaduchi.com

 

プレゼンテーション力アップ個別指導(自己啓発)

プレゼンテーション力アップ個別指導(自己啓発

 

 新型コロナでテレワーク、在宅勤務の今だからこそ、普段難しい自己啓発を実行して、スキルアップ、レベルアップを目指しませんか。日常が戻った時、スタートダッシュを決めて、ライバルに差をつけましょう。

 

現代社会においては、組織の内外を問わず日常的に様々なプレゼンテーションを行う必要があります。しかし、多くの解説スライドの作り方に重点を置いた小手先のテクニックに偏っています。プレゼンテーションは、テーマ、ストーリー、論理構成が基盤です。

 単なる情報発信ではなく、理解させ、納得させて人を動かすことができる伝わるプレゼンテーションの方法をもとに、日々のプレゼンテーションにおける悩みや疑問を解決するのがこの個別指導講座です。

 

 

受講の流れ

 1 受講申し込み
 2 日程調整
 3 実施(指導、アドバイス、ディスカッション等)

 

受講のご案内

受講料 30分コース : 7,000円(税抜き)
60分コース : 12,000円(税抜き)
 学割制度有り(お問い合わせください) 
 開講 毎月
 申し込み期限 受講希望月の前月15日まで
ただし、定員の場合には次月以降分の受講となる場合があります。 
指導時間 30分、または、60分
指導内容例 日々のプレゼンテーションの悩み、疑問の解決
プレゼンテーションのポイント、コツの伝授
改善点のアドバイス
など
指導方法  スカイプ、zoom等

 

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analysis.ikaduchi.com

優先順位の問題(経済優先偏重社会の転換が必要)

 新型コロナはまだまだ収束が見えませんが、一方で爆発的感染を抑え込み始めている兆候もあります。そんな中で出てきているのが、自粛、規制の緩和です。要するに経済活動の再開です。アメリカでは、トランプ大統領が早々の経済活動再開を言い続けています。しかし、州知事をはじめとした現場は異を唱え、そのために更迭されたケースもあります。

 

 確かに、経済活動が止まったままでは社会基盤が崩壊する懸念があります。そうなれば、新型コロナ対策もできなくなるという事態になります。そういう意味で、経済活動も社会維持のためには必要であると言えます。

 

 しかし、問題は必要か必要でないかではなく、今そのタイミングかということです。

 

 そもそも新型コロナがこれだけ蔓延したのも、初期対応の間違いが原因と言えます。経済へのダメージを考えたがために、対応が後手後手に回ったことは事実です。そして、マスク不足やサプライチェーンの混乱も、新型コロナ以前に利益を最優先として一国に集中していた結果です。また、トランプ大統領も経済を最優先する考え方であり、その結果アメリカは感染大爆発を起こしました。同様に、中国も社会主義ですが経済を優先しており、現在感染数が拡大しているロシアも同様です。そして、日本もインバウンド景気を優先したために国内での感染拡大の扉を開いてしまいました。

 

 このように、社会全体は資本主義、経済主義になっていると言えます。もちろん、そのおかげで便利になっているのも事実です。したがって、平時であれば大きな問題は生じないと言えます。しかし、いざ有事となった時にも同じ優先順位では対応できません。

 

 すでに、地球やその環境は限界に来ています。経済や便利さを最優先に、それを基盤とした社会の在り方を考え直す時です。どこかで、大きな舵を切られなければならず、その時には少なからず弊害も起きるでしょう。しかし、それは一時的なものでしかありません。

 

 経済、利益、資産、そういったものだけに目を向ける考え方を変えていきませんか。社会にとって、人類にとって、いったい何が最も優先すべきことなのかを感が治すときです。

 

 

 

新型コロナに見る優先順位の問題

 まだまだ先の見えない戦いが続いている新型コロナですが、緊急事態宣言を含めて様々な課題が浮き彫りになってきています。政府や自治体の対応、各個人の行動など様々な問題があります。しかし、それらの中で共通して見えるのが優先順位に関する問題です。

 

 緊急事態宣言の前からの行動自粛、宣言後は営業自粛が大きな話題となっています。国内ではあくまでも要請であり、自粛ですが、海外ではロックダウンや罰則を含めた強制力が行使されています。それぞれ一長一短、お国柄や民族性、文化の違いもあるでしょうから、一概にどれにしなければならないという結論は容易ではありません。

 

 日本国内においては、自粛と保証は一体である、保証もないのに自粛はできないといった声が多く聞かれます。確かに、経営者の方や働く方にとっては重大な問題と言えます。しかし、社会全体、人類としてみた場合に、何が最も優先される必要があるでしょうか。

 

 優先順位という考え方をした場合、間違いなくそのトップに来るものは人命です。そして、その人命を左右するのが感染拡大であると言えます。したがって、今最も優先順位が高い命題は感染拡大を止めるということです。これまでは、給料が、売り上げがあったから好きなものが好きなときに食べられた、手に入った、なのに自粛したらそれができなくなる、どうしてくれるんだということに対して、では、それらと命とどちらを取りますか、と問われたら間違いなく命と答えるでしょう。

 

 今の状況はこの命の選択をしている状況だということを理解する必要があります。

 

 そして、仮に営業を続けて店が残ったとしても、感染爆発によって社会が崩壊すれば全く意味はありません。経済とは社会と一体ではありますが、土台にあるのは経済ではなく社会が存続するということです。確かに、経済的ダメージは甚大で、社会構造自体にも影響するでしょう。しかし、社会基盤さえ残っていれば、時間はかかっても回復できます。ところが、感染爆発で社会基盤が崩壊したらゼロからのスタートであり、復興は極めて困難なものとなります。

 

 優先順位とは、目先のことを見るのではなく、将来を見越した判断が重要となります。これは、企業活動、社会活動に共通するものです。ここで判断を間違えば、存在する場所を失うことになります。今は、それぞれが少しずつ自分を犠牲にすることもいとわずに、社会全体、人類としての優先順位を考える時です。もちろん、これは経営者側、働く側だけでなく、利用する側にも言えることです。

 

 豊かで便利な生活を望むことは当然であり、その実現のためにはお金が必要です。しかし、お金は決して最優先のものではありません。

 

 この文を呼んで、営業自粛して当たり前と言いたいと感じられたとしたら私の文才の無さです。営業自粛に対しては、感謝をしなければなりません。彼らは自らの生活を犠牲にして社会のために営業自粛してくれたのです。ですから、我々にできることを考えて、彼らの営業自粛を支援しなければなりません。飲食店であれば、気分転換も兼ねてテイクアウトやデリバリーを利用する、一部で始まっている終息後の利用権を先払いして今の生活を支援するなどです。

 

 今は、みんなで協力して、助け合う時です。日本は、あの東日本大震災をひとつになって乗り越えてきたのですから、必ず、この新型コロナも乗り越えられます。

 がんばりしょう。