JRLテックログ

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投資信託は公営ギャンブルと同じ!?

 皆さん投資はされているでしょうか。

 技術屋さんはどうしても理屈で物事を考えるので、投資をする場合にも何かしらの納得できる根拠を求める傾向があるように思います。

 

 投資にも様々なものがありますが、その中の一つに投資信託があります。ここでは投資信託の詳しい説明はしませんが、要するに、プロの投資家に資金を預けて運用を任せるというものです。そして、投資のプロが運用するので素人が運用するよりも成績が良いというのが一般的な謳い文句です。

 確かに、プロが運用すれば素人よりも勝つ確率は上がるような気もしますが、常勝というわけには当然のことながらいきません。

 

 そして、投資信託で問題になるのが手数料です。ほとんどの投信商品は、スタート時の購入手数料と毎年かかる運用手数料が必要となります。また、場合によっては換金時(解約時)にも手数料が必要となります。プロが運用するのだから経費が掛かるのはやむ得ないという面はあります。しかし、ここに大きなからくりというか、理不尽とも言えるシステムが構築されています。

 

 まず、スタート時の購入手数料ですが、最近のネットトレードの手数料などと比較してもかなり割高であるという印象は否定できません。そして、何よりも納得できないのは運用手数料です。なんと、運用実績とは関係なく、投資額に対する一定割合となっていることがほとんどです。もちろん、中には異なる商品もありますが、基本的に実績とは関係ないという点は共通しています。すなわち、運用に失敗して損失が出ても手数料は取られるのです。

 これって何かと似ていると思いませんか?そうです、公営ギャンブルである競馬等と同じシステムなんです。要するに、胴元(運営者)は必ず利益が得られるシステムになっているんです。そもそも、運用が上手くいっていないのに定額(定率)の手数料を取るというのが納得できません。

 

 私が考えるに、本来は運用手数料は運用実績連動型であるのが正しい姿ではないかと思っています。もちろん、損失が出るのは自分が運用していてもあり得るので、手数料ゼロというわけにはいかないかもしれませんが、少なくとも連動しているべきでしょう。今のシステムは、前述の通り運用実績とは関係なく運用会社は利益が出るのですから、リスクは全て投資者だけが被ることになります。これでは、本当に真剣に運用されているか疑わしいと思えてくるのは当然です。

 

 最終的に、判断するのは各自ですが、表に見えてくるものだけでなく、その裏に潜んだ真実、実態にも目を向ける必要があるのは、ある意味ではサイエンスと同じかもしれません。

 

 今回は、ジャパン・リサーチ・ラボのテリトリーとは少し違ったことを書いてみましたが、また機会があれば、色々と書いてみたいと思います。

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