世の中には良く似た言葉で、使い分けに困る、混同されている言葉がたくさんあります。その中の一つに、「問題」と「課題」という二つがあります。
それぞれ辞書I(大辞林)で調べてみると、
【問題】
1 解答を求める問い。試験などの問い。
2 批判・論争・研究などの対象となる事柄。解決すべき事柄。課題。
3 困った事柄。厄介な事件。
4 世間が関心をよせているもの。話題。
【課題】
1 与える、または、与えられる題目や主題。
2 解決しなければならない問題。果たすべき仕事。
とあります。
どうも、両方が互いに参照し合っているような解説で良くわからないですね。ただ、何となくの印象では、問題の方がより直接的、具体的なもの、課題の方は少々概念的なものという感じではありそうです。
ただ、このままではよくわからないので、研究開発や何かの対象を考えた時の私なりの解釈をしてみると、
問題:現状とゴールとの間の差異、解決すべきもの
課題:問題を解決するために取り組むべきこと
といった風に言えるかと思います。
すなわち、問題とは具体的にそこに横たわって存在しているものであり、障害であるという表現もできるかと思います。これに対して、課題はその問題、障害を取り除くために実際にクリアしなければならないやるべきことと言えます。
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