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人材育成で絶対に必要だが抜けていること

 3大経営資源と言われれば「ヒト、モノ、カネ」というのは誰でもが知っており、その中でもヒトが最も重要であるということも紛れもない事実で、このブログでもHPでも書いています。だからこそどこの企業でも人材育成が必須のものとして行われています。しかし、そのほとんどで人材育成に絶対に必要なものが抜けているという現実があります。

 今回は、人材育成を行うにあたって絶対に必要なものだけど抜けているものについて書いてみたいと思います。

  現実の状況において最も問題なのは、人材育成が定番化していることです。なんとなくどこかの本に書いてあるようなこと、研修会社や低レベルなコンサルタントに依頼して言われるがままにどこでも同じようなことをしています。紋切り型の金太郎飴人材育成で、定番だけの定食ばかりでアラカルトが出来ない食堂のようなものです。

 

 これで本当に人材が育成できるでしょうか。業態も業種も違う、会社の規模も違うのに同じことをして本当に意味があるのでしょうか。

 

 では、いったい何が問題なのか、すなわち、タイトルである人材育成で絶対に必要だが抜けているものとは何でしょうか。それは、人材育成の目的として何を求めるとかということが明確ではない、または、考えられていないことです。

 

 人材育成には大きく分けて二つの目的があります。一つは、できなければならないのにできないことをできるようにする、言うなればマイナスを補完するためのものです。そして、もう一つは新たにできることを増やす、ゼロをプラスにするためのものです。もちろん、これ以外にも存在するでしょう。いずれにしても、何のために人材育成を行うのかという目的が明確ではないということが問題なのです。言うなれば、人材育成自体が目的になってしまっていると言えます。これでは、紋切り型の金太郎飴になるのは当然です。

 

 そして、もう一つの問題はゴールが決まっていないことです。人材育成をしてどんな人材に育てたいのか、どんな人材が欲しいのかということが明確になっていないことが大きな問題として存在します。これが決まらなければ、本来はどんな人材育成を行うかという内容が決まらないはずです。しかし、現実にはそれ決まっていないのですから、当然定食メニューから選ぶことしかできないということなります。

 

 人材育成とは即物的にできることではありません。そして、経営戦略とも大きく関係しています。まずは、何のために人材育成をするのか、そして、どんな人材に育てたいのか、という人材育成を行うにあたって絶対に必要なこれら二つのことを考え直してみてください。

 

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